昨日は日本がお休みだったが、海外市場は通常通りやっている。先週の金曜日にドル円が117円台まで値を戻してきたこともあって、さらに上値を追っていけるものだとも思われた。週明けのマーケットでもドル円は戻り歩調であった。薄いマーケットの中でトレードするのは嫌だったが、私も117円台を何回か拾ってみたりした。
ドル円は117円台のミドルまで上がってきたが、水曜日にトランプ氏の記者会見に対しては何の恐れも抱いていないのかと思わせるくらいに、アジア時間ではのんきでのんびりとした相場展開となった。
海外市場での動向が気になったが、原油相場がリスクオフの流れを決定したようだ。週末に公表されたことだが、イラクの原油生産が大きく伸びていること。また米国内での生産設備の稼働数が増えていたことなどが、需給のダブつき感を煽った。
原油価格の低下はリスク許容度の減退につながる。グローベックスでは米国株も小幅な動きながらも軟調な地合いを強いられていた。それで欧州市場では序盤からドル円が安い。朝にはあれだけ強く見えたドル円も、結構あっさりと117円台を割り込んできた。
そのうえ、イギリスのメイ首相が「単一市場へのアクセスは断念も」と発表したことが材料となって、BREXITへのハードランディングが嫌気された。ポンドは下げ続けて、リスク回避の勢いも高まった。
それでポンド円が安いのはいうまでもないが、ユーロ円などリスクに対して敏感なクロス円はみんな安い。ニューヨーク時間ではドル円はほぼ安値引け。そして東京オープン前には115.70あたりまで突っ込んでいる。
今日もマーケットにイベントは少なく、明日のトランプ氏の記者会見に関心が集まっている。それまでは様子見になろうかとも思われるが、トランプラリーのポジション調整として大きくリスク回避が進む可能性も捨てきれない。私としてはドル円かユーロ円をショートにして明日を迎えたいと考えているのだが。
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