昨日はアジア時間でドル円は今年の安値をアタックした。111円台の中盤はその前日にも攻め込んだところ。ほぼ同じようなところで止められたが、これで底打ちになったという確信はまったく持てない。
そして欧州序盤を迎えると、いつものごとくショートカバーが優勢となった。ドル円は112円台まで戻してきて、目先の下値不安はなくなったようである。しかし問題は次の折り返しである。そこを狙っている売り場探しのプレーヤーが多いのも仕方のないところだ。
ニューヨークオープンまでにドル円は112.50もタッチして、アジア時間からほぼ1円の巻き上げとなった。ここからすぐに反転・下落に向かうという確証はないが、30ポイント下がったらそこから売りこんでいってもいいのではないかと思う。後はどのタイミングで入れるかだけだ。
アメリカの貿易収支はあまりマーケットを動かさなかった。週末の日米会合では貿易での不公平がトピックになるかもしれないというのに、ドル円、ユーロドルともに20~30ポイントほど動くのがせいぜい。ステージを変えることはなかった。
ドル円が夜中になって動き出した。ご丁寧にも再度の111円台に突入となったのだ。しかし朝がたまでには112円台の中盤まで押し返され、ドル相場としてはドルの高値引けに近い格好となった。
ところで米国株は歴史的な最高値圏に張り付いているというのに、一日の値幅としては実に小さいものとなる日々が続いている。通常であれば株価が高ければ高い分だけ、値幅は大きくなるはず。それは金融商品というものは比率で動くからである。
それなのに値幅はかえって小さくなるというのは、次の大きなうねりに対しての準備段階を表しているといえよう。それはいうまでもなく週末に控えた日米首脳会談である。ワシントンに持っていくべき日本側のおみやげがどのようなものになるのか。それが今日、明日のうちにも判明するだろうから、この点に関しては要注意である。
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