昨日はアジア時間でドル円は軟化した。114円台にステイすることが困難となって、さらなるドル売りを誘ったという感じだ。これはリスク量に起因する。ニューヨーク時間では米国株が連日の最高値更新をしているので、リスクフルでニューヨーククローズを迎えることが多かった。
それに対して日本を始め、アジア時間では株価の悪材料しか出てこない。それで東京オープンでは日本株は高く始まるものの、値保ちが悪く、すぐに下がってきてしまうので、それにツラレて、ドル円やユーロ円も下げてしまうという構図。
それでも欧州序盤ではドル円のショートカバーが先行し、114円台にタッチする局面もあった。上値が重いとみた私は113.88でショートを作って、しばらくは我慢。25ポイントリスクの、50ポイントターゲットの勝負を挑んだ。
ニューヨーク時間までポジションをホールドし続けることができれば、トランプ発言などでリスク回避になる局面もあるのではないかという虫のいい期待もした。思い描くシナリオが何であれ、ともかくもポジションを作った以上は、あとはマーケット任せになる。
ドル円は思いのほか、早く下がってきた。最近はアメリカの経済指標では良いものが並ぶことが多いので、ニューヨークオープン前は期待ベースでドル円は上がってしまってもおかしくはないところ。それが下がってきて、ややフェイバーな状態で指標を迎えた。
経済指標は住宅関連、雇用関連、景況感と、すべてが良かった。ドル円はしばらくは堅調な地合いとなったが、114円台には届かず。私もいい加減にポジションをクローズしようとも考えたが、どうせならばと米国株オープンまで見ることにした。アゲインストに持っていかれているわけでもないので、利食いを急ぐだけの積極的な理由もない。
日付が変わってもドル円の動きは限定的だったので、そのまま113.38と114.13ではさんで買い注文を出して寝た。夜中に113.09まで下がったようで、私の利食いのほうがダンになっていた。
トランプ大統領が地政学的リスクに関することに言及を始めている。これは大統領として当然の責務なのであるが、経済問題以外に関心が薄いと見られているトランプ氏の手腕がどのようなものであるか、ここ1、2週間は予断を許さない。イスラエルのパレスチナ国家を認めないという主帳に迎合したトランプ氏の発言は、さっそく中東から非難が出ている。
北朝鮮は何とかするとも言っているが、今は長男の暗殺事件で盛り上がってしまっているし、それすらも対処できるのかどうか不明である。ロシアと仲良くしていこうと言っていたが、国防相は一緒に軍事行動はできないと明言している。アメリカの民主主義が問われる大事な局面に差し掛かりつつある。
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