昨日はアジア時間でドル円が安値攻めをした。108.14までとなっている。これは今年の最安値でもある。週が明けて、北朝鮮で何も大事が起こらなかったことで、もうちょっとリスク許容度が回復するものと思われていたが、実際のマーケットではリスク回避の流れが強まった。安全志向で円債も買い進まれて、10年ものの利回りは再びのマイナスゾーンに急接近。
そうしたリスクオフはどこまで続くのか、それが海外市場でも最大のテーマだった。しかし欧州市場は引き続きイースター休み。市場参加者が少ないまま、ニューヨーク待ちとなった。
私も相場を見守っていたが、ドル円は108円台のミドルのままで下押しはしなかった。期待として葉108円台も割り込んできて、107.88とかで自分が売りこんでいく姿を想像していたのだが、そうはならなかった。
夜中にドル円は一段高して、109円台にもタッチした。米国株は腰の強い状況が継続していていたが、ランチタイム以降は一段高し、そのまま高値引け。それがマーケットに安心感を与えたものと見える。
今晩は米企業決算も山場を迎え、経済指標もいくつか出る。しかし依然として米議会は休みのままだ。しかるに政治的なイベントとしては、トランプ大統領が吠えるかどうかということで、いつもと同じだ。
シリアや北朝鮮など、時間がだいぶ経過したことで地政学的リスクは薄らいできているようにも見える。欧州勢もイースター明けで戻ってくる。それがどの程度までマーケットに反映するのかを見極めたいところだ。
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