ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

田向宏行
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

売り材料のないFOMC後になぜ米ドル安?
気をつけろ! それは相場反転のサインだ

2017年07月28日(金)17:49公開 (2017年07月28日(金)17:49更新)
陳満咲杜

【副業FXで勝つためのメルマガ】田向宏行さんのFXメルマガは儲かるのか? ダウ理論の転換トレードで検証したらこうなった!

■損切りが発生しないとトレンドが続かない!

 米ドル売りモメンタムの強さに感心させられるが、「正常でない」市況はやはり長く続かないだろう。その裏にある「負け組」の存在の有無が実は大事なポイントだと思う。

 具体的に言うと、トレンドの進行は「勝ち組」と「負け組」の両方によって形成される。トレンドに沿った方向にポジションを立てる「勝ち組」とトレンドに逆張りする「負け組」の戦いであり、常に「勝ち組」の勝利とは限らないが、往々にして「勝ち組」が利益を伸ばせる間はトレンドが推進される。

 一方、トレンドがどんどん推進させられるうち、「負け組」がどんどん損切りを余儀なくされるから、最後は「負け組」が極端に少なくなり、トレンドが推進させられないリスクが高まる。

 なぜなら、「勝ち組」が利益を伸ばせる間はトレンドが維持されるのは、「勝ち組」の利益=「負け組」の損失というしくみ(※)によるので、損切リが発生してこないと、トレンドが続かないわけだ。

(※執筆者注:株式市場は違う側面も大きいが、ゼロサムゲームの為替市場はこのことがほぼ確実とされる)

 このところ、米ドル全体の下落トレンドがかなり推進されてきた分、逆張りの米ドルロング勢がどんどん損切りしてきたと容易に推測されるから、これから逆張りしてくる新規参加者が少なくなっていくと、トレンドが維持されなくなる可能性が十分あるのではないだろうか。

■逆張り筋が踏みあげられて、トレンドが加速

 しかも、最近の相場の値動きは、いわゆる「ダマシ」的なサインを重ねて、逆張り筋を凍りつかせてきた。その経緯から考えて、前述の可能性は大きいとみる。

 ユーロ/米ドルを例としてみてみよう。トレンドが維持されてきた以上、途中では逆張り筋の損切りが続出したことが推測できるが、6月14日(A)の罫線や7月25日(B)の罫線が示す「ダマシ」的なサインは一番きつかっただろう。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(出所:FXブロードネット)

 何しろ、両日ともに高値更新を果たしてから安く大引け、日足では「塔婆」風の足を示していたから、逆張り筋の意欲が刺激され、逆張りのポジションが建てられたことが容易に推測される。

 だから、6月14日(水)高値を更新した後、ユーロは一段と大幅な上昇を果たしたわけだ。

 新規ロング筋の参入もユーロ/米ドル上昇の背景の1つとみてもよいが、多くの逆張り筋が踏みあげられた結果でもあることを強調しておきたい。

■FOMC後の「意外な米ドル売り」で最後の逆張り筋が損切り

 したがって、昨日(7月27日)の大陽線は、7月25日(火)高値を突破した時点で多くの逆張り筋を踏み上げたと推測される。しかし、今回は前回と同じくユーロの大幅続伸をもたらせるかどうかは実は流動的で、定かではないと思う。

 なにしろ、前述のように、トレンドの進行が続ければ続くほど、踏み上げられる逆張り筋の損失が膨らんでいくから、トレンドの最終段階においては、逆に逆張り筋の新規参入が急減していく現象がみられる。

 「勝ち組」の利益が「負け組」の損失に依存する以上、新規「負け組」が少なくなっていけば、トレンド推進のモメンタムも低下し、低下したモメンタムが今度は一転してトレンドの逆転を招くリスクとして浮上してくる。

 というのは、トレンドが行きすぎると、逆張り筋が負けを認め、一転して順張り派としてトレンドに参加してくる可能性も大きいからだ。

 こうなると、「ネコも杓子も」皆が順張りしてくるから、(ユーロ/米ドルの場合)最後は買いたい者は皆、買っている状況となり、皆が「負け組」の損切りを待っている状況になりかねない。

 もちろん、市場は大きく、また奥深いから、あくまで比喩的な話だが、このような状況が深刻になればなるほど、トレンドは最終段階にあるか、もしくはいったんのスピード調整が起こりやすい状況にあると言える。

 換言すれば、FOMC後の「意外な米ドル売り」があったからこそ、これが「最後」の逆張り筋に損切りさせたと考えられるわけだ。

 だからこそ、今は慎重なスタンスを取るべきだ。このあたりの話は、また市況次第で展開していきたいが、今回はここまでに留める。

■米ドル全体は反騰、ユーロ/米ドルは反落の可能性が高い

 結論から申し上げると、目先、米ドル全体の下落は行きすぎで、たとえトレンド自体は維持されても、いったんは反騰してくる公算が高いとみる。

 それに呼応して、金利面のメリットが低く、また相対的に買われすぎの度合いが大きいユーロ/米ドルはいったん反落してくるだろう。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足

 米ドル/円は中段保ち合いの(110円を下限とする)レンジを形成し、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も高値圏での保ち合いを続ける公算が高いのではないだろうか。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

 ちなみに、米ドル/円は112.50円の回復なしでは、ブルトレンドへの復帰も後ずれになる可能性がある。このような判断の正誤、次回にでも前述の「勝ち組」、「負け組」の話とともに、フォローしていきたい。市況はいかに。

GMOクリック証券[FXネオ]
人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
CFD口座おすすめ比較 ザイ投資戦略メルマガ トレーディングビュー記事
CFD口座おすすめ比較 ザイ投資戦略メルマガ トレーディングビュー記事
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る