■MT4を使いこなせ! 伝道師オススメのインジケーターは?
次に登場したのは、元為替ディーラーで金融占星術にも造詣が深く、現在はメタトレーダー4(MT4)教育の第一人者としても知られる山中康司さん。

かつてバンク・オブ・アメリカなどでトレーディング業務に従事し、現在は金融コンサルティング会社を設立してメタトレーダー4「MT4」の普及活動にも力を入れている山中康司さん
「MT4で広がるチャート分析の世界~初心者から上級者までMT4を使いこなせ~」をテーマに、メタトレーダー4(MT4)の概要説明やオススメのインジケーターを紹介してくれました。
挙手による自己申告では、この日のセミナー参加者の半数くらいが、実際にメタトレーダー4(MT4)を使ってトレードした経験があるということ。根強い人気を誇っているな~と実感しました。

セミナー参加者の半数近くがメタトレーダー4(MT4)を使ったトレード経験があるということ
世界700社近くのFX会社で採用されているメタトレーダー4(MT4)ですが、現在では6割近くのユーザーが、モバイル端末から利用しているんだそうです。
また、5年前はメタトレーダー4(MT4)ユーザーの約半数が自動売買を行っていたけれど、現在はその割合が2~3割に減っていて、裁量でトレードするユーザーが増えているなんて情報もありました。
山中さんがオススメしてくれたのは、高値を用いたMA(移動平均)と安値を用いたMAのうち、トレンドが出ている方のMAだけを表示させる「HLactivator」(ハイロー・アクティベーター)や、CCIをベースに開発された「Woodie's CCI」といったインジケーターなど。
FXトレード・フィナンシャルのメタトレーダー4(MT4)口座[FXTF MT4]では「FXTF‐OverLay Chart」という名前で提供されている、2つの通貨ペアのチャートを重ねて表示させることで、値動きを比較することができる「オーバーレイチャート」なども紹介してくれました。
【参考記事】
●FXTFのMT4口座に新たなスクリプト登場! チャートを重ねて表示してラクラク比較。
そのほかにも、始値を用いたMAと終値を用いたMAのクロスによって、トレンドを判断する手法なども有効だと、チャートを使って詳しく解説してくれたり…。

オススメのインジケーターやカスタマイズ方法を紹介。メタトレーダー4(MT4)を使いこなすひろぴーさんも、たまらず参戦!
画面に表示させる通貨ペア数や、テクニカルラインの色をパラメーターごとにオリジナルで設定しておけば、グッと取引がしやすくなるなんてアドバイスもあったりして、ステージに映し出されたスライドの画面を、スマホのカメラで熱心に撮影する参加者の姿もありました。
■ひろぴーがTTPした超短期トレードで生き残る術とは?
このあと、コーヒーやおやつが振る舞われた20分の休憩を挟んで(この時点ですでに押し気味…)、次に登場したのは、専業トレーダーのおばらっちさん。
実はこの方、数年前にひろぴーさんが初めて参加したFXのセミナーで講師をしていて、ひろぴーさんはそのとき、おばらっちさんが語ったトレード手法を「TTP」(徹底的にパクる)したんだそうです。

かつて、ひろぴーさんが「TTP」したおばらっちさん。超短期トレードで生き残るためには「損小利小」の心構えが肝心とのこと
【参考記事】
●専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(1) 最初の成功&失敗から学んだこと
●専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(2) 「負け」を前提にして、勝ち続ける技術
セミナーのテーマは「超短期トレードで生き残るためのテクニックと考え方~専業投資家8年以上のガチトーク!~」。
おばらっちさんのトレードは「頭と尻尾はくれてやれ」の相場格言のさらに上をいく、「一番うまいヒレの部分」をゲットするようなスタイル。10pipsくらい狙えそうな相場の中から、確実に数pipsの値幅を取る「損小利小」が肝心だと言っていました。
そうすると、大きなLotで取引する資金が必要になるので、以下のような資金管理やリスクマネジメント、取引手法が大事になってくるということ。
・お金の出入りを厳密に管理して、リスクに見合ったLot数を徹底すること
・スプレッドを取引コストとしてしっかり計上しておけば、余計なトレードが減って効率が良くなる
・手法やテクニカルはカーナビや道路標識のようなもの。良い手法があれば必ず勝てるという幻想は捨てるべき
・それぞれの取引手法の性格を判断して、有効に機能する相場を見つけられるようになることが勝利への一番の近道
・やることや目的を見失わず、己を知ること
言葉にされるとそれほど難しくないようにも感じますが、実際にトレードするとなると話は別。こうしたルールを徹底できるかが、長くトレードを続けられるかの分かれ道になるということですね。
この話があったとき、一番前に座っていた参加者の方が「ウンウン」と大きく頷いていたのが印象的でした。

長くトレードを続けられるかは、資金管理やリスクマネジメント、取引手法がいかに大事かを力説するおばらっちさん
記者が一番興味を持ったのは、おばらっちさんがトレードで使っているという、シンプル・イズ・ベストを極限まで追い求めたような、なんとも簡素なチャート。

おばらっちさんの使っているチャートはめちゃめちゃシンプル! 昔はいくつかのテクニカル指標も表示させていたそうだが、行き着くところまで行き着いた感じ!?
70ティック分の値動きで1本のローソク足を形成する「70ティックチャート」に、MAがたった1本だけ表示されたもので、このチャートを使って勢いのあるポイントを判断しているんだそう。チャートの世界は奥が深いということを、しみじみと感じました。
国内のFX会社の中にも、70ティックチャートが表示できる取引ツールを提供しているところがいくつかあります。セントラル短資FX[ウルトラFX]の高機能チャートツール「Uチャート」では、「Custom足」のティック数を70に設定すれば表示させることができますよ。詳しい方法は、以下の【参考記事】で紹介しています。
【参考記事】
●1分未満のローソク足も表示可能! 他人がどこで取引したかわかる「Uチャート」登場!
メタトレーダー4(MT4)で70ティックチャートを表示させる場合は、インターネット上で検索すれば、メタトレーダー(MT4)用に作られた70ティックチャートのカスタム・インジケーターが見つかるはず。興味のある方は、ダウンロードしてみてください。
お次は、複数のIT企業を経営する傍ら、理論派トレーダーとしても…
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