(「元ディーラー西原宏一さんに突撃!(4) 成功ルールを作るためにすべきこと」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
さて、今回は専業トレーダーのおばらっちさんにお話しをうかがってきました! 今回から数回にわたって、その内容を掲載していきます。
前回までの記事をまだ読んでいない方は、こちらもご覧ください。
【参考記事】
●元ディーラー西原宏一さんに突撃!(1) FXトレーダーに向いてる人、向いてない人
●西原宏一さんに突撃!(2) 銀行ディーラーと個人トレーダーの決定的な違いとは?
●西原宏一さんに突撃!(3) トレーダーになるため、第一にすべきこと!
●西原宏一さんに突撃!(4) 成功ルールを作るためにすべきこと
コンスタントに勝ち続けるトレーダー
おばらっちさんは、専業トレーダーとしてチャート分析やシステムトレードなども取り入れて、コンスタントに勝ち続けているスゴイ個人トレーダーさんです。
6月に都内で開催された「FX友の会」というFXトレーダーの親睦会で、個人投資家の代表として講演もしていました。その時の模様を紹介している記事がありますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
【参考記事】
●「FX友の会 in 東京 2012」レポート(1) 安定的に勝てる人は安定的に負けている!?
おばらっちさんはFXに関する質問に何でもていねいに答えてくださるとても親切な方なんです。
私も少しFXに関してお話をさせていただいたことがあるのですが、この連載を理由にガッツリ聞いてみたい、ということでインタビューのお願いをしました。
すると快くOKをいただいたので、さらに図々しくも実際のトレード環境も見せていただきたい、とお願いしたところ、これまたOKということで、ご自宅でインタビューをさせて頂きました。
というわけで、インタビューに持参したハンディカムでばっちりご自宅を撮影しましたので、そちらもぜひご覧ください。
それでは早速おばらっちさんのインタビューをご紹介します。
まずはやはり、この質問からです。
Q1 FXを始めたのはいつ頃で、また、そのきっかけを教えてください。
「始めたのは2009年7月から」ということで、丸3年経ったようです。
当時おばらっちさんは10年以上個人事業主として、システム開発、マネージメント、コンサルティングの仕事をしていました。
そして、2009年2月にあるプロジェクトが終了し、その後はまた新たなプロジェクトに入る予定だったらしいのですが、不況の影響でそれがキャンセルとなり、急に仕事がなくなってしまったそうです。
ただ、最初はまたほかに見つかるだろうという軽い気持ちだったらしいのですが、何カ月も仕事が見つからない状況に焦りを感じ始めたといいます。
そんな時、FXをやっていた学生時代のご友人から「FXは儲かる」という話を聞き、「やり方を教えるからやってみたらどうだ」と言われたそうです。
おばらっちさんは株やFXはギャンブルの一種だと思っていたため、それまでは特に関心を示さなかったのですが、さすがに仕事が5カ月もない切羽詰まった状況ということもあって、ご友人の誘いに乗ってFXを始めたようです。
「仕事がない状態で始めたので、最初から専業トレーダーでした(笑)」と笑いながら話してくださいましたが、当時は藁にもすがる思いだったのではないでしょうか。
そして、そのFXを教えてもらったというご友人について聞いてみると…
そのご友人もそれまでFXを長くやっていたわけではなく、おばらっちさんに教えてから半年後くらいに大損をして、今はもうFXをやっていないのだそうです。
ビギナーズラックで痛い目に
気になる当時の手法についてうかがうと、米ドル/円でストキャスティクスが±80までいったら逆張り、という非常に単純なものだったそうです。
そして、当時はまだレバレッジ規制が入っていない頃なので、高いレバレッジをかけて、いきなり1回100万通貨でトレードをしていたというので驚きです。
さらにはナンピンもありという非常にリスクの大きいトレードをしていたみたいです。
このやり方を教わったおばらっちさんは、2週間ほどデモトレードで試してみたところ、たままたこの手法がうまくいくような相場状況だったこともあり、あっという間に何十万円もの利益が出たそうです。
「FXってなんてぼろいんだ。世の中にはこんなぼろい金儲けがあるのか!」と思ったらしいのですが、このビギナーズラックが後になっておばらっちさんを苦しめることになるのです。
デモトレードで好成績を残したおばらっちさんは、100万円を元手に実際のお金でトレードを始めました。
すると、最初の3日間で40万円ほどの利益が出たようですが、その後4日目には資金の半分が飛んでしまったそうです。
原因は経済指標の発表だったらしく、とにかくナンピンを繰り返していたところ、最終的には強制ロスカット。
その時の経済指標が何であったかは覚えていないそうですが、変動幅は40pips程度で、スピードも急激というわけではなかったみたいです。
ただ、当時は100万通貨でトレードをしていたため、1pip逆行するごとに1万円が減っていくわけです。
なので、経済指標の発表をきっかけに、目の前で何万円、何十万円と減っていくのを見ていると、切らなくてはいけないとわかっていながらも、初めての経験で体が動かなかったと言います。
失敗から得た教訓とは?
実際はその時もおばらっちさんはロスカットの必要性はわかっていて、ルールも決めてデモトレードの時はそのとおりにできていたらしいのですが、実際のお金になるとデモの時のような冷静な判断ができなかったようです。
「いつか戻るんじゃないか」という淡い期待が邪魔をし、結果的に強制ロスカットになってしまったのです。
さらに、当時使用していたFX口座がロスカットラインできちんと約定されず、20pipsほど滑ったみたいです
この時の経験から、口座選びに関しても、実際に自分で情報収集をして慎重に選ぶようになったとおっしゃっていました。
リアルトレードをはじめて数日の間に天国と地獄を見たおばらっちさん。
次にこんな気になる質問をしてみました。
Q2 最初失敗をしてから、儲かるようになるにはどういった勉強をしたのですか?
すると「最初はテクニカルの勉強を山のようにやりました」という答えが。
もともとシステム開発のお仕事をされていたということもあって、テクニカルを極めれば勝てるはずだ、という思いがあったそうです。
そして、まずはいろいろと調べていくうちに、MT4(メタトレーダー4)という取引ツールの存在を知り、それを使ってテクニカルの勉強を始めたとのこと。
【参考記事】
●ザイFX!が作ったメタトレーダー入門「メタトレーダー(MT4)が人気のワケは?」
MT4(メタトレーダー4)のプログラミング言語はお仕事のものとほとんど同じだったようで、最初の1カ月はいろんなインディケーターを組み合わせたりしながら、40~50個のインディケーターを自作したようです。
最初の1カ月でこんな高度なことをされていたとは…。
そして、FX自体の勉強法については、本やFX会社が無料で実施しているセミナーに参加するなどしたらしく、最初のうちはとにかく本をたくさん読んだといいます。
数千円するような専門的な本や、ネットで評判になっているような情報商材も買ったことがあるとのこと。
ただし、商材と言っても、「この通りやったらすぐ勝てますよ!」といった安易なものではなくて、「すごく説明が難しくて、複雑で、上級者向けだけどきちんと理解できたら役に立ちますよ」といった商材をあえて選んだそうです。
「すぐに儲かる手法」でなく、「勝てるしくみ」を知りたかった
おばらっちさんとしては、今すぐ短絡的に勝てる手法が欲しいのではなくて、どういうやり方をすればよいか、たとえばインディケーターをどう使えばよいか、どういう相場の見方をすれば勝てるようになるか、といったことを知りたかったとおっしゃっていました。
なので、どういうタイミングで売買シグナルが出るというのではく、テクニカル指標の根本的なしくみがわかるような本を何冊も読んだみたいです。
さて、今回はおばらっちさんの初回ということで、おばらっちさんのFX歴のお話がメインとなりましたが、次回以降からは具体的なトレードスタイルや、FXに対する向き合い方といったお話をご紹介したいと思います。
次回もお楽しみに!
(「専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(2) 「負け」を前提にして、勝ち続ける技術」へつづく)
【葉那子のトレード報告2012年8月20日(月)~8月24日(金)】
0勝0敗
合計収支:0円
口座残高:9万8519円
今週はトレードができませんでした。
結果論になってしまいますが、21日(火)はユーロ/米ドルのロングを狙っていたのですが、気づいたらもうブレイク済み、ということで勢いよく伸びていくのをただ見ていることしかできませんでした。
できあがったチャートを見て「ここで入っていれば」と言うのは簡単ですが、実際に動いているところで入るのは勇気がいるんですよね。
特にこの連載をきっかけに資金を増やしたことで、ややチキンハートになっている気がします。
と言っても10万円なんですが…。
数百万通貨で取引する人はやっぱり尊敬します。
8月もいよいよあと1週間。なんとか1回でも勝ちトレードが欲しいところです。
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
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