昨日はまさしく予想通りの展開となった。米政府のシャットダウンは誰も気にしていない。アジア時間からのマーケットでの値段がそれを物語っている。誰もリスク回避に向かわないのだ。しかるにリスク性の高いものは値崩れしない。
むしろプレーヤーはかなり予算執行に関して楽観的であり、どうせ何とかなるだろうと考えている。つなぎ法案が通ったら、そちらのリスクテークに自分も上院したいという意向のほうが強い。要するに市場のファンダメンタルズの軽視というか無視が横行しており、すでにパターン的に繰り返されている。条件反射の状態だ。
もうパターン化しているので、私も自分の思惑とは関係なく、ドル円をロングにしておいた。110.71だったから、言い訳としては今年の最安値近辺で買ったともいえる。この損切り部分は110.50割れでよかろう。ストップロスを仕込んでおけば、後はニューヨーク勢のやりたいようにやらせるしかない。
ニューヨーク序盤までには米国株は、グローベックスセッションで下げていた株価の分を取り戻した。欧州勢も大いにリスクテークしたのだ。今週はECB会合もあり、ユーロのタイトニングが懸念されているさなかであっても、ドイツ株は実に堅調で、過去の最高値領域にまで跳ね上がってきている。
ドル円は110.80あたりまでは上がってきたが、それからはなかなかに重そうだ。これ以上は無理なのかなと不安にも感じた。世の中、大雪も降っているし、用事で翌朝は早めに家を出ないといけない。ストップ注文だけ出しておいて寝ることにした。
そして夜中には上院でつなぎ予算が通りそうだという報道とともに米国株は一段高。本来ならば本予算に基づいて淡々と執行されているだけなのに、危機をあおって、それを寿ぐ。結果として政策は何も前進していない。
だから株価が歴史的な最高値を更新してきても、それを正当化する材料に乏しいと言わざるをえない。ドル円は111.20あたりまで上がる局面があったが、その程度のもの。朝には111円ちょうどを割り込んできていたので、それで私も利食いして終了。
今日は日銀の金利会合があったが、何の政策変更もなし。これはこれで予想通り。東京クローズからの黒田総裁の会見に多少の関心は集まるが、その場で緩和終了とか言うわけがない。だからマーケットの期待も実に小さい。
きっと「インフレ率の目標の達成まで緩和を続ける」としか言わないであろう。間違っても「金融資産の購入はもっと減らす」とか言わない。だから夕方から欧州市場にかけて、為替相場にも波乱はないものと思われる。
日本時間 14時45分
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