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西原宏一_メルマガ取材記事
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

トランプツイート雇用統計をかく乱、
クロス円堅調だが動意薄

2018年06月04日(月)15:22公開 (2018年06月04日(月)15:22更新)
持田有紀子

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 先週、発表された雇用統計は、良い結果となった。就業者数は22万人台の増加、失業率も低下して3.8%に、そして賃金はプラス0.3%の伸びを示した。これらはいずれも事前の市場予想を上回るものだった。それを好感して、まずはドル金利が上昇した。そしてドルも買われたのだが、発表直後はまずはドル売りで反応した。

 それまでの短期的なドルロングの整理から始まったのだ。期待して買って持っていたものを、セル・ザ・ファクトである。ドル円は109円台の後半まで伸びて、そのまま動かなくなってしまった。米国株も急伸しているので、クロス円も高い。

 週末に海外市場での政治不安に進展はなし。スペインで首相の不信任案が通ったが、これはマーケットにすでに織り込み済み。EUのほうは対米報復で新しい案件を出してきていないし、メキシコやカナダも様子見。

 北朝鮮がアメリカの要求に対して非難することもなく、中国やロシアも成り行きを見守っている感じだ。肝心のトランプ大統領派というと、つぶやいてはいるが、内容は過激なものが少なくなった。やはり来週の米朝会談は自分の手でやりたいのであろう。脅迫じみた言動もなくなった。

 しかしトランプ大統領はしょっちゅうツイッターで発信している。文字数も結構多いので、たいへんだろう。あまり頻繁につぶやいているので、この人はちゃんと大統領職をやっているのだろうかと不思議に思ったりもする。まあ、それでも大統領のスポークスマンが話すのを間接的に聞くよりも、本人が直接つぶやくほうが一般市民にとってはわかりやすいのだが。

 しかしそのつぶやきも先週末の雇用統計では問題になった。発表直前に「期待している」とかつぶやいたので、事前に結果を知りうる立場のものにとっての情報の扱い方が問題視されたのである。事実、つぶやきのあと、為替相場ではドル高が進み、グローベックスでの米国株も上昇する場面もあった。

 今晩は大きなイベントがない。終わってしまったが、G7の中でアメリカのスタンスが孤立を深めているというのが、再認識されたという程度。別に新しい発見ではない。またそれが今日のマーケットで再評価されるようなこともないであろう。

日本時間 15時10分

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