昨日は欧州序盤でユーロドルが1.14台を割り込みそうになった。これまでユーロ安が継続してきたのだから、いまさら1.13に突入といって驚くことはないのだが、いかんせんドル円のほうがつまらない動きしかしないものだから、どうしてもユーロのほうに期待が集まってしまう。
先週あたりから米国株や欧州株では値動きも激しさを増してきてボラティリティも上がってきているのに、為替相場はイマイチなのだ。フラストレーションがたまる。でもユーロドルの1.13台は今年の最安値ゾーンである。テクニカルに言えば、そこは一度は買い場となるはずである。
下がってきたら売り込みたくなるのを自制しないといけない場所でもある。突っ込み売りしていくならば、フレッシュローということで1.12台に突入してからのほうがよい。そこから売っていっても遅くはないとされている。そんなときには1.09台でもありうるだろうということ。
そういうわけで様子見を決め込んだ。米国株も安い方を攻めているので、それに乗っかってショート攻めしたいところではあるが、どうせまた111円台で跳ね返されるのだろう。夜中までに米国株は下げ幅を拡大してきても、ドル円は112円台を割り込んでこない。こんなにリスクに不感になると、なかなかポジションを張る気がしないのである。
今晩はECBの金利会合がある。しかしマーケットの関心は、昨日の大幅安の後の米国株である。昨日はニューヨーク時間の終わり間際の1時間で米国株は急落したのだ。その分の意味がまだ市場では消化されていない気がする。
果たしてここまで下げて、それでも株買いしたい人がいるのかどうか。リスクテークの意欲はどれほどのものか。とりあえずは米国株は反発して始まりそうである。そこからがウォッチのしどころだ。上がらないまでも株価が安定していれば、ドル円やユーロ円を買っていっても良さそうだ。しかし米国株が一段安するならば、今度はドル円の下げも111円台の中盤ではおさまらないだろう。
日本時間 15時30分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)