昨日は為替相場がドルの全面安の傾向が強まって、私のユーロドルのショート作戦は失敗した。欧州序盤で1.1294で売り込んだものの、結局のところ、夜中に置いておいた1.1300での買い戻しストップがついてしまった。途中は1.1265あたりまでは下攻めしたものの、前日の安値である1.1317には届かずであった。
経済指標のCPIは予想通りだったので、大きなインパクトはなし。しかしイギリスのメイ首相がBREXIT法案を閣議で了承したト発言したことで、欧州通貨が買い上げられた形となった。ポンドが上がるついでに、ユーロも買い戻された格好だ。
それに加えて米国株の下落も加速した。金融株がリードして大きく下げたのは、次期の金融委員長に内定している下院議員が規制緩和のペースは鈍るだろうと述べたため。こうした株安による資金回避でドルが売られたという要因も働いた。
しかしこれはユーロドルが上下に振らされているというだけで、コアレンジはあまり動いていないともいえる。つまりレベル自体にフレッシュ感はないということ。ダウントレンドに変化はなく、これはさらなる大きな動きの前兆とも言えるだろう。
大きく動いた後にしばらくボックス圏にとどまってしまうのは、すでに通り過ぎてしまった過去の値段が懐かしく感じられるからだ。つい先日まで1.15台とかもやっていたユーロドルだ。その水準の方がありえそうに見えてもしかたのないところだ。
それに比べて1.09台とかは距離は同じであるのに遠く感じられる。フレッシュゾーンだからである。見慣れていないため、距離感を感じるのである。なにか新規な背中を押してくれる材料でも出ないと、そこまでは行かないだろうと考えてしまうのである。それゆえ大きく下げる局面では、元に戻ろうとする勢いも強くなるものなのである。
ともかくもユーロドルは依然として売りスタンスで臨むべきだろう。今晩はたくさんの経済指標が出て予定だが、総じて無視されそうだ。コツコツとユーロドルのショートで取りに行こうと考えている。
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