昨日は米朝会談の初日であった。日本のニュースでは現地発の報道でいっぱいだったが、当のアメリカの関心はコーエン氏の議会証言であった。ロシア疑惑に関する暴露ネタがどのくらい出てくるか。トランプ政権を揺さぶる可能性があるだけに注目度は高かった。
事前にトランプ大統領が「あいつはウソつき」だとかツイッターでつぶやいているものだから、出てくる発言には要警戒となるところだった。しかし出てきた証言は想定の範囲内。トランプ氏本人の関与は疑われると言うだけで、致命的なものの追求にはまだ至っていない。
結果的にマーケットを動かしたのはカシミール問題だった。パキスタンが報復としての空爆を開始したのが、地政学的リスクを高めたのだ。しかしリスク回避の動きはニューヨーク序盤までで、すぐにリスクテークに移った。
それはパウエル議長がバランスシート政策の変更を間もなく発表するだろうという前向きな姿勢を示したからだ。良い材料と悪い材料ということで、米国株は行って来いの展開となった。
ドル円もアジア時間の間は110.35あたりまで安値トライの形であった。私も途中で喜んでドル円をショートにしてみたりしたのだが、欧州時間に入るとまったく下がらず。私も110.60を超えてきたところで損切ることを考え始め、ニューヨーク序盤でカットしてしまった。
ああまったくつまらないことをしたものである。その後はご丁寧にもドル円は111円台を見せたりしている。本来ならばここが再度の売り場であったところなのだが、損切り下後でフテ寝していたこともあり、何もできなかった。
そういうわけで本日の作戦も変わりはない。ドル円で111円台を見たら、そこは売り。値段の水準しか問題にしていないので、あくまでもテクニカル面からの見解だ。難しいことを考えているわけではない。
単に今年の高値は今週になってつけた111.23を超えてこられないだろうと見込んでのことである。だから買い戻しのストップロスも111.25で置いておくだけだ。
今晩はアメリカのGDPをはじめ、重要な指標がたくさん出てくる。だからニューヨーク時間の午前中まではちょっとマーケットは揺さぶられるかもしれない。一方で米朝会談からの会見の模様も出てくるだろうが、こちらは為替相場を揺さぶることにはならなさそうだ。
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