昨日はアジア時間でリスクテークが先行。ドル円も先週来の高値を超えてきて、110円台にしっかりと乗せてきた。そしてしかし欧州時間になると、流れは反転。中国製品からのグーグルやアップルの撤収の話しが蒸し返されたのだ。グローベックスセッションでは米国株が急落に転じ、ドル円は再び110円台を割り込んだ。
ドル円だったので、ちょっと様子見姿勢に徹していた私も110円ちょうど割れからショートで参戦。気持ちよく50ポイントくらい簡単に取れるかと思っていたのだが、ぜんぜん落ちなかった。というよりも安値張り付きの状態に固まってしまったのである。
ニューヨーク時間になるとリスク回避の姿勢はますます高まってきて、半導体関連を中心に米国株は値下がり傾向を強めた。しかし底値近くでは押し目買いの意欲も強いようで、株価は一段安にはならず。
ドル円も109円台での深押しはなかった。私は早朝に110円台に乗せたドル円を買い戻して、ポジションをクローズした。後から振り返ると、実につまらないトレードをしたものである。
5月になって株価は結構、下がってきたような感じもしないでもないが、米国株も日本株もまだまだ4月初旬のレベルをも下回ってきていない。この5月の下げでやっと4月上昇分を吐き出したという格好だ。要するに依然として高水準に株価はステイしているのである。ドル円の下げの鈍さも、これに起因するのだろう。
ドル金利は短期も長期もだいぶ利下げ感じの方向で織り込み始めているのに、ドル相場の一段安が発生しない。これも中国問題は何とかなるだろうという楽観論に基づいたリスクテークが妨げているように見える。
今晩も経済イベントが少ない。ちょっとボラティリティが上がってきている米国株の値動きしか見るものがない。
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