(「ポチッと押すだけ。SSS氏のループイフダン「5すくみ」を2年間放置すると年利10%超!?」から続く)
「5すくみ」の弱点を利用すれば裁量トレードがうまくなる!?
「5すくみはレンジ相場が最強の稼ぎ時。トレンドになった瞬間に負けます。これは最初から明確なことです」
アイネット証券[ループイフダン]で自動化した「5すくみ」をこんな風に語るSSS氏ですが、「5すくみ」の弱点であるトレンド相場を克服する方法はないのでしょうか。
「裁量トレードではcisさんやB・N・Fさんといった最強クラスの方がいらっしゃいますが、基本的にはトレンドフォローで儲かっています。レンジ相場は『5すくみ』に任せて、『5すくみ』が苦手とするトレンドフォローは裁量トレードでやっています」
SSS氏は「5すくみ」の弱点であるトレンド相場を裁量トレードでカバーしていたのです。
そもそも、SSS氏は裁量トレードがなかなかうまくいかなかったことから「すくみ」を始めたはずですが、「すくみ」の弱点を裁量トレードでカバーするということは、裁量トレードがうまくなったのでしょうか。
【※関連記事はこちら!】
⇒ポチッと押すだけ。SSS氏のループイフダン「5すくみ」を2年間放置すると年利10%超!?
「『すくみ』で両建てしている通貨ペアが下落する場合、『S=Sell』の売買システムはポジションが利益確定されてなくなっていきます。一方で、『B=Buy』の売買システムは買い下がりながら含み損が膨らんでいきます。短期から中期では、含み損が増える方向にトレンドが発生している可能性が高い。含み損をかき消すように逆ポジションを持てば、そのトレンドに乗っかりやすいのです」
このように「すくみ」の含み損に注目することで、SSS氏は裁量トレードがうまくなったようです。
売りの裁量トレードはポジション量を多めにする
実際にSSS氏は、ユーロ/円が127円から120円まで下落した2019年3~6月、裁量トレードでユーロ/円の売りポジションを建てて利益確定に成功したといいます。
(出所:TradingView)
「裁量トレードは上がれば買って、下がれば売る順張りでトレードします。『5すくみ』のユーロ/円の買いポジションの含み損が大きくなったので、これは下落トレンドだと思い、125円で少し多めに売りました。その後、120円台は下がり過ぎだと思い、利益を確定しました」
予想は当たらないこともあるのでポジションは分割して少しずつ建てるけれど、上昇はじわじわ、下落は一気なので、売りの裁量トレードを行うときは少し多く売るのがポイントだ、とSSS氏は指摘します。
また、裁量トレードのポジション量は「5すくみ」で含み損が膨らんでいる方のポジション量を参考にするとのこと。そうするのは「5すくみ」の含み損に対するヘッジの意味もあるからだそうです。
値動きで利益を狙うので、スワップポイントは気にしない
SSS氏は裁量トレードで売りポジションを保有してドンと儲かった経験から、スワップポイント(スワップ金利)のマイナスが怖くなくなったと言います。
「スワップポイントは今なら先進国通貨であれば年間2~3%程度が精々。値動きは20%の利益を狙っているので、スワップポイントのマイナスを気にしてもしょうがない印象はあります」
スワップポイントは気にせず、裁量トレードのヘッジ取引で1円でも2円でも稼いで、「5すくみ」さえ破綻しないようにすれば生き残れる、とSSS氏は考えているようです。
「すくみ」の弱点は売買システムの増減でもカバーできる
「すくみ」の弱点であるトレンド相場に対して、SSS氏は裁量トレードで順張りを行うことでヘッジをしているわけですが、そのほかにも弱点をカバーできる方法があるといいます。
「たとえば円安のトレンドが出る場合、『すくみ』の売買システムのうち、円売り方向の売買システムを増やしたり、円買い方向の売買システムを減らせばヘッジができます」
円安トレンドは空に打ち上がるイメージがあることから、SSS氏はこのヘッジの方法を「円安ロケット」と名付けました。逆に、円高トレンドの場合は地面を掘るイメージから「円高ドリル」としています。
(出所:ブログ「SSSの世界観 FX、株、不動産、消費の仕方」)
また、SSS氏は中国の三国志や日本の戦国時代が好きとのことで、「4すくみ」や「5すくみ」が兵を配置した陣形に見えているとのこと。
そんな「4すくみ」や「5すくみ」はレンジ相場には強いけれど、一か所に集中攻撃を受けるようなトレンド相場には弱い陣形であるといいます。
(出所:ブログ「SSSの世界観 FX、株、不動産、消費の仕方」)
(出所:ブログ「SSSの世界観 FX、株、不動産、消費の仕方」)
SSS氏は「『4すくみ』や『5すくみ』を基本の陣形として持ちつつ、相場の変化に応じて陣形を変えていけば負けにくいのではないか」といいます。
それが「円安ロケット」や「円高ドリル」であったり、裁量トレードのヘッジ取引であるわけです。
「本当はトレンドフォローでずっと稼げるのが最高なんです。『5すくみ』は本来、レンジ相場で儲けるための取引手法ですが、同時に抱えることになる含み損に着目すれば、トレンドフォローで稼ぐためのいい勉強ができると思います」
今後やっていきたいのはCFDや仮想通貨の「すくみ」!?
アイネット証券[ループイフダン]を使って、レンジ相場に強い「すくみ」と、「すくみ」の弱点であるトレンド相場への対処法を編み出したSSS氏ですが、今後目指している方向性などはあるのでしょうか。
「最終的にしていきたいのは、『すくみ』をFXとは違う価値と絡めていくこと。今回の『すくみ』はFXが対象ですが、日経平均のCFDや仮想通貨といった、一定の範囲で価値が変動し続けているものであれば、『すくみ』で利益が出続けると思っています。自動売買システムがなければ自分でやらなければならない点はありますが」
そして、レンジ相場に強い「すくみ」はある程度一般化できたので、次に取り組みたいのはトレンドに強い方法を一般化することだそう。
「単にチャートを見続けているからかもしれませんが、最近はトレンドの方向や大きさがなんとなくわかるようになってきました。ファンダメンタルズで大枠を見ていて、短期的なトレンドはテクニカルから見つけていく。けれど、ファンダメンタルズで大枠を決める方法を一般化するのが難しい。今後それを見つけられたら…」
進化が止まらないSSS氏の次の取引手法に期待したいところですね。
(ザイFX!編集部・藤本康文)
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年11月5日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)