昨日もマーケットは動かなかった。為替相場では前日よりも多少は動いたが、それでもドル円もユーロドルも20ポイント動くのがせいぜい。動意薄なのはいなめない。それだけ水曜日からのイベントに備えているのだろう。私は最初から「見るも相場」作戦を敷いていたので、昨日はマーケットにはノータッチだった。
今日はイベントの第1弾としてのFOMCがある。しかし前回の10月利下げがおこわなわれた時点で、すでに年内の追加利下げはないものとして金融マーケットに織り込まれている。そしてそれ以降はドル金利には短期も長期も金利水準に大きな変化は見られない。つまり既定路線の通りになるだろうというのがコンセンサスだ。
それでもドル金利はいじらなくても、量的な面は若干のケアをするかもしれない。先日の短期金利の急上昇によって金融マーケットへのコントロールがきいているのかどうか、この緩和モードのなかで不安感を与えているからだ。
6ヶ月を越えるようなゾーンでの資金供給はないだろうが、1週間以内のレポ市場への介入などはありうることである。サービスベースであっても、短期金利の流動性には何か一言付け加えておきたくなるのが当局者としての心情だろう。
トランプ大統領はマイナス金利にまでしろと要求しているくらいだから、今回で利下げ打ち止め感は出さないように注意するだろう。したがって金利方面からのドル上昇のサポートとなることはなさそうだ。「現状が最適」だとか「しばらく様子を見る」などの文言が並ぶのだろう。ドル円はやはり108円台にステイしたままになりそうだ。
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