昨日はアメリカがお休み。欧州勢だけがマーケットに参加している状態だ。それゆえに為替相場もほとんど動かず。ドル円も10ポイントほどの小動きにとどまった。
欧州はやっていたが、いよいよドイツ株が史上最高値に接近してきた。ECBが再度の利下げに踏み切ったのも、ここ1、2年でドイツ経済がスローダウンしてきたのではないかとの見方が強まってきたからである。
それでも金融効果が出てきたものか、ついにドイツの代表的な株価指数であるジャーマンDAXも13500台の後半にまで上りつめるなど、1年ぶりの高値圏まで戻ってきた。
それにしても不思議なのは、フランス株とイギリス株である。これらは20年前のITバブル時期につけた最高値をぜんぜん超えられない。イギリスのFT指数で言うと7000台まで上がりきるのが精一杯であって、8000台は見ない。
途中でWTCやリーマンショックなどで金融緩和が強まって、米独は思い切りフレッシュゾーンを開拓しているのに、英仏は記録を更新していないのである。果たしてこれが何を意味しているのか。
ドイツ株が史上最高値を簡単に超えてこられないとなると、フランス株やイギリス株に絶好の売り場を提供することになる。現在、足下で起こっている地政学的リスクの反動でのリスクテークの流れがまだついていっていいのかどうかの尺度にもなろう。
今日はイベントが少ない。マーケットは動き出すのは、ニューヨーク勢が戻ってくる時間帯になってからであろう。ダボス会議も始まるので、そちら方面からも意外な意見が出てくるかもしれないので、相場で奇妙な動きが出てきたらニュースなどを探って発言を調べるべきである。
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