昨日はドル円が盛り上がった。東京時間では106円台の後半でもんでいたが、欧州序盤から107円台入り。しばらく106円台のうちでのボックス相場が続いていた。
このために短期的な買い戻しのストップロスが出てきた格好だ。通常ならば私も買ってみるところだが、欧州株がかなり軟化してスタートしたのでドル円でのロングメークははばかられた。
すでにドル円と株価とのダイレクトな相関性は薄まっている状態が続いているとはいうものの、それでも安い株価を見せつけられると、むしろショートに振りたくなるくらいだ。もう少しはドル円の戻しがどこまでなのかを見極めることとした。
私と同じようにドル円やユーロ円をロングにできなかった人も多かったのだろう。その後のドル円はほとんど押し目も作らずに一直線に上がっていった。利食い売りのドルロングポジションが足りなかったのだろう。それでも107.75辺りまで上がったところで止まって、そのまま高値圏でステイしてニューヨーククローズを迎えている。
昨日のニューヨーク時間ではFEDメンバーの2人が、やはりマイナス金利に関して否定的な発言をした。今日も数人のメンバーがしゃべる予定になっているが、それも同様に「マイナス金利はありえない」とするものとなるだろう。
現在でもFFレート先物は100を超えている以上は、市場がマイナス金利を催促する形となっている。この市場との対話のできていなさが、今晩あたりから相場の不安定性などに現れてくるのではないだろうか。金融マーケットでの水準の大幅訂正はないにしても、チョッピーな動きが出てきたらちょっと注意を要するだろう。
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