先週の金曜日はアジア時間で大いにドル安が進んだ。ドル円は104円台の前半にまで突っ込み、ユーロドルは1.19台まで乗せてきた。しかし欧州時間からは反対の動きが強まってきて、ドルは全面安となり、ニューヨーク時間ではドルショートのスクイーズが顕著となった。ドル円は106円台も見せている。
しかしこれは大きなドル安トレンドの中の、いったん小休止といったところであろう。ドルが売られるファンダメンタルに変わりはないからだ。単なるスピード調整の域を出ていない。格別にドルを買い戻さなければいけないという材料もない。
そういうわけで今週もドル安を試しにいく展開が続くものと思われる。いうまでもなく最初の目標は前週のドル安値である。次のドル安トライではそのポイントでかなり激しく抵抗するだろうが、抜けたらドルの突っ込み売りでついていってよいものと考える。
ところでマーケットは夏枯れに向かっている。欧州はサマーバカンスに入っているし、コロナ騒動もあるので、必要以上に動かないようにしているのでマーケットにも活気がない。この夏であっても隣の韓国に関しては問題が山積である。
ソウル市の市長が不審な自殺を遂げた後でもあるが、8月4日には徴用工問題に端を発する日本企業の差し押さえ資産の現金化の期限を迎える。確か2月だったはずなのだが、コロナ騒動で延び延びになっている。もう不可避になっているところへ、安倍首相の懺悔像の問題も噴出した。
そして8月下旬にはGSOMIAを脱退すると騒ぎ出すだろうし、そして9月には米国のFRBと締結したスワップ契約の期限が来る。はたしてマーケットを揺さぶるかどうか。
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