昨日のマーケッドルがトは前日と同じ流れであった。株高は変わらずで、ドル相場が軟化。ドル円も105円台の中盤を割り込んできた。株高の最中なので、ドルロングにはしたくはない。だから相場に手出しはできなかった。市場もひたすらFOMCの結果を待っている状況となっている。
今晩はFOMCである。それまではマーケットは動かないものと思われる。今回のFOMCでも政策金利に変更はないのは明らか。着目点はFRBがどの程度にまでコロナ感染の影響を深刻に捉えているかである。市場はすでにパウエル議長は相当にハト派のほうに向かっていると見なしている。
前回、前々回のFOMC会合でも、依然として危機的状況にあり、長期戦だと見なしている。それゆえに2022年まで利上げはしないと、今後の政策の手幅を狭めてしまうようなことまで言及している。
それによってマーケットにおけるリスクテークも大いに進んで、米国株は何度も史上最高値を抜けてきたのだが、いかにも期待先行の様相が強い。実際に足下ではだいぶコロナ感染に対して生活も緩んできているように見受けられる。あまり予防的に「危機的状況」を強調しすぎると、かえって市場の信頼を失うことにもつながる。
しかし大リーグ中継などを見ていてわかることは、日本と違ってアメリカではまだ無観客試合を続けているということだ。これが制限付きであっても解放されるような流れになってくると、FRBも危機にばかり固執しているわけにもいかなくなる。マーケットで長期にわたる低金利が織り込み済みとなってしまっている分だけ、パニックになったら相当の揺り戻しが起こりうる。
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