イギリスの姿勢を示すと言っていたジョンソン首相だったが、やはり予想された通りに「FTAを締結できない場合に備えよ」という内容であった。ポンドの動きは不安定さを増したものの、とくに大きく動くようなことはなかった。
WHOがコロナ治療薬のレムデシベルの効果がないとして、マーケット全体はややリスクオフの様相を強めそうであったが、米国の小売売上高が大きく回復の方向を示したことで、米国株も反発スタート。
ドルの長期金利も小幅ながらも上昇。それにしたがってドル相場も強ぶくんだが、ニューヨーク時間のランチタイム以降の為替相場はほとんど動きを見せることはなくなった。
先週はあらゆる金融マーケットで相場の膠着感が強まった。ひとつには大統領選の討論会が中止されて、市場の判断材料が乏しかったこともある。
また企業決算で良い数字が並んでも、それは前回、前々回からの反動の回復分だと思えば、素直に喜べる材料でもないのである。ワクチン開発も前進したという話しと後退したという話しがマチマチであり、わかっているのは欧州でコロナ感染が再拡大していることぐらい。
今週の注目は木曜日の討論会となろう。前回が中止になっているだけに、コロナ感染後の大統領のライブ映像には注目が集まらざるをえない。逆に言うと、それまではマーケットはダイナミックな動きを見せなくなるということだ。しばらくは様子見姿勢が強まるだろう。
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