■12月25日(金)は休業や取引時間短縮に注意!
イベントや帰省もままならず、いまいちクリスマス気分にもなり切れない2020年12月ですが、気分にかかわらず、祝祭日は暦どおり。今年も各FX会社から、クリスマス&年末年始のスケジュールが発表される時期となりました。
【参考記事】
●クリスマスや年末年始でFXの取引時間はどう変わる? フラッシュクラッシュに要注意!?
●フラッシュクラッシュから1年。令和最初のクリスマス・年末年始、FXの取引時間は?
●平成最後の年末年始。各社の取引時間を徹底調査! クリスマスや元旦はどうなる?
日本は祝日ではありませんが、欧米の多くの国では、クリスマスの12月25日は祝日となり、市場も休場となります。
一方、年末年始は、日本の市場は大晦日、三が日と休場になりますが、欧米では元日のみ休場というところがほとんどです。
FX会社のクリスマス&年末年始のスケジュールは、基本的に欧米に合わされており、例年、12月25日は東京市場が閉まる15時以降は休業、年末年始は1月1日のみ休業というケースが主流となっています。
今回のクリスマス&年末年始もその傾向に変わりはないのですが、2021年の元日、1月1日は金曜日なので、2日(土)、3日(日)と、結果的に日本の正月三が日は世界的にもお休みとなり、FX会社も3連休となっているようです。
今回のFX会社のクリスマス&年末年始スケジュールについて、主流パターンをまとめたのがこちら。

※表はザイFX!編集部が作成
クリスマス前後については、クリスマス・イブの12月24日(木)は通常どおりの取引時間、欧米が祝日となるクリスマス当日12月25日(金)は、東京市場が閉まる時間、15時に取引終了、翌12月26日(土)は週末なので休業、というFX会社が多数を占めています。
なお、12月25日(金)の取引終了時間は、15時25分や15時30分という会社もいくつかありますので、ご注意ください。
主要FX会社の中でイレギュラーなパターンは、25日(金)が完全に休業となるIG証券[標準]やゴールデンウェイ・ジャパン[FXTF MT4]、トレイダーズ証券の[みんなのFX]、[LIGHT FX]などが挙げられます。
IG証券[標準]とゴールデンウェイ・ジャパン[FXTF MT4]は、前日の24日(木)については通常どおりの取引時間となっていますが、トレイダーズ証券[みんなのFX]、[LIGHT FX]は午前6時30分までと、通常より10分ほど取引時間が短縮されるようです。
また、25日(金)は主流パターンのFX会社の中にも、ヒロセ通商[LION FX]のように、週明け28日(月)の取引開始時間が通常より10分遅れになる会社もあります。取引所FX・くりっく365の場合は、24日(木)のクローズが対円、クロスカレンシーともに通常より55分早まるという、やや特殊なスケジュールになるようです。
なお、12月23日(水)現在、公式サイト上には発表がないのですが、サクソバンク証券[スタンダードコース]も、例年クリスマス前後はイレギュラーな取引時間になっています。
12月25日が今年と同じく金曜日だった2015年を参照すると、前日24日は翌4時(25日午前4時)まで、25日は午前8時~15時30分の取引時間となっており、25日の早朝に4時間ほど取引できない時間が発生していました。
【参考記事】
●2015年末~2016年始めのFX取引時間は?クリスマスの夜、FXは世界的に全面休業!
サクソバンク証券[スタンダードコース]で取引中の方がいらっしゃいましたら、念のため注意するようにしてください。
■全社1月1日~3連休。前後は多少イレギュラーも
年末年始については、どのFX会社も週末以外で休業となるのは1月1日(金・祝)のみ。続く2日(土)、3日(日)の週末と併せて3連休となっています。
そして、年始の連休前後の12月31日(木)、1月4日(月)は通常どおりというのが主流ですが、中には取引時間が変わるFX会社も若干あります。
たとえば、DMM.com証券[DMM FX]は31日(木)のクローズが9分、トレイダーズ証券[みんなのFX]、[LIGHT FX]は10分早まります。
そして、1月4日(月)の取引開始が若干遅くなるのが、ヒロセ通商[LION FX]。通常より10分遅れのオープンになります。
このほか、取引所FX・くりっく365もクリスマス前と同様、12月31日(木)のクローズは対円、クロスカレンシーともに55分早まりますので、注意が必要です。
■サポートの時間帯変更や相場の急変にも注意!
クリスマス&年末年始は、取引時間だけでなく、カスタマーサポートや入出金についても受付時間が変更されています。
追証があるFX会社では、クリスマス&年末年始にかけて追証期限が変更される日がある場合もありますので、ぜひあらかじめ、利用しているFX会社の公式サイトなどで確認しておくことをおススメします。
また、同じFX会社でも、通常のFX取引、バイナリーオプション、あるいはCFDといったサービスの種類によって、取引時間などが異なる場合もあります。複数の商品を取引している方は、各商品の取引時間を確認いただく方が安心ですよ。
毎年のことですが、通常、クリスマス前後や年末年始は、市場参加者が少なくマーケットの流動性が乏しくなるため、相場の急変やスプレッドの拡大、スリッページ発生頻度の上昇、取引不成立などが起こりやすい状況となります。
2019年1月3日に発生したフラッシュクラッシュを思い出す方も多いのではないでしょうか…。
【参考記事】
●ザイFX!で2019年を振り返ろう!(1)大暴落後は動かない、動かない、動かない
何かとあわただしい12月ですから、早めに保有ポジションや証拠金の確認を行い、万が一の相場急変に備えるとともに、もし、期間中に取引を行う場合は、十分に余裕を持ったトレードを心がけるようにしてくださいね。
「休むも相場なり」という相場格言もありますから、クリスマス&年末年始の取引はくれぐれもムリのないよう、お気を付けください!
(ザイFX!編集部・上岡由布子)
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