先週の金曜日のニューヨーク時間では、リスク回避が先行した。ひとつには米国内でのコロナ感染者数が24万人台に上昇したことだ。また連日のように期待だけ集めている追加対策の合意が見られないことだ。
それに加えて政府予算の執行分がもうすぐ切れるというのに、つなぎ予算ができていないということだ。それに加えて21日からS&P500への指数にテスラ株が加わることに伴う、外れる株の売却が進んだのも一因であった。
米国株は大幅安の様相を呈していたが、終了間際に2日間のつなぎ予算が通りそうだということで激しくショートカバーをもたらすこととなった。政府のシャットダウンが一時的に回避されたというだけで本源的な解決はできていないのだが、それでも追加景気対策への合意も連想させるものがあって、市場はそれを好感した形となっている。
為替相場は総じて静かな一日だった。ドル安の流れは続いてはいるものの、前日のドル安水準を抜けてきていない。ドルの売り攻めも一服といったところだ。私もユーロドルを買って攻めてみたが、ほとんど同値で手じまい売りを強いられただけ。翌週以降の動きに期待するしかない。
さてその翌週であるが、クリスマスを控えている。もう週の後半は参加者が少なくなり、相場が動いても水曜日までとなるだろう。ドル相場に関してはドルベアのスタンスをキープでいいと思うのだが、ポジションを持っても時間がかかることも覚悟しないといけない。少量のポジションで放っておくか、思い切って休んでしまうのも一手だろう。
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