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田向宏行式 副業FXのススメ!

米ドル/円の1/9(木)の窓開けは、大口トレーダーの売り
仕掛けと考えるべき! 月曜でも年末年始でもない木曜の窓
開けは特異で、トランプ大統領就任前後でも流れ変わらず

2025年01月22日(水)16:53公開 (2025年01月22日(水)16:53更新)
田向宏行

ザイFX!では読者の皆様へ簡単なアンケート調査を行なっております。お手数おかけしますがご協力をお願いいたします!!

チャートの動きは相場の取引内容を表す。それを推測しやすい例が、チャートの窓

 今週(1月20日~)は、トランプ氏が第47代米国大統領に就任し、第2次トランプ政権がスタートしました。

トランプ氏の政策は米ドル買いになると言われながらも、米ドル/円はトランプ氏の就任前から売られ始めています。

 「相場の値動きには森羅万象のすべてが含まれている」と言われるとおり、相場はさまざまな要因で取引され動きます。

 素人の個人投資家や初心者トレーダーは、何か1つの単純な理由で動くと考える方が楽ですし、わかりやすい気がしますが、実際はそんなに単純ではありません。

 さまざまな立場や考えでの取引が行われた結果がチャートに記され、チャートが多数派の方向へ傾けば、私たちは利益を取りやすくなります。

 つまり、チャートの動きは相場の取引内容とも言えるわけですが、それを推測しやすい例として、チャートの窓があります。

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田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!

1/9(木)の米ドル/円1時間足チャートで窓が開き、下げる可能性に言及。その後、約4円下がった

 1月9日(木)のメルマガでは、米ドル/円の1時間チャートで窓が開いたので、今後の米ドル/円相場が下げる可能性に言及しています。

田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!
2025年1月9日(木)10:42の配信メールより一部抜粋

USDJPY 1時間足の窓と緊張相場
USDJPYは本日のオープン(7時台)で1時間足は窓が開いていました。
次の時間軸(8時足)が上ヒゲになって、窓は埋まっていますが、流動性の高いUSDJPYで、かつ、平日に窓が開いた点に注目しています。
窓が開く、ということは、大量の売りがあったということが推測されます。
~中略~
本日または明日下げるなら、まず昨日安値ー157.89を下抜けた上で、日足レンジ下限=156.24か、週足レンジ下限=156.02の下で売り逆指値を置くことになります。

米ドル/円 1時間足(1月8日~9日)
米ドル/円 1時間足チャート(1月8日~9日)

(出所:TradingView

 そして実際、1月10日高値(金)158.87円が当面の高値となり、ここから1月21日(火)安値154.76円まで、4円ほど下げています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 直近は、1月21日足が十字線なので、本日(1月22日)以降の動きが注目されますが、その詳細や取引戦略はメルマガでお伝えします。

 私のメルマガ読者の方は、チャート分析の技術習得を図るとともに、実戦として1月9日(木)から米ドル/円の売りポジションを作った方もいるはずです。

 これらの方は、トランプ米大統領就任前後のヘッドラインで振り回される相場でも、チャートに従うことで利益が乗ってきているはずです。

米ドル/円は流動性が高く、月曜日以外は簡単に窓が開くことはない。木曜に窓が開くのは特異なこと

 通常、為替市場、特に米ドル/円市場は取引量が多く、流動性も高いので、簡単にチャートに窓が開くことはありません

 24時間動いている為替相場では、1日のオープンは、前日のクローズと重なっています。このため、オープン時には前日の終わり近くの時間帯で取引している市場参加者がいます。

 しかし、月曜日は週の始まりなので、例外的です。月曜日のオープン時にはそれより前の時間帯に取引がありません。

 つまり、為替市場の参加者は月曜日のオープン時間から参入してくるわけで、その前の時間帯は休日です。よって月曜オープンは参加者が少ない状態となります。

 市場参加者が少なければ当然流動性も低く、窓は開きやすくなります。これが月曜日には例外的に窓が開きやすい仕組みです。

 しかし、直近で米ドル/円1時間足に窓が開いたことをお伝えした1月9日は木曜日でした。

木曜日という平日に窓が開くことは、特異なことと言えます。

 水曜日のNYクローズの時間帯でも参加者がいるので、月曜日のオープンにように、極端に流動性が低下している状態ではないと思われるからです。

 それにもかかわらず、流動性の高い米ドル/円で窓が開いた。だから私も注目しましたし、メルマガで配信しました。

米ドル/円は昨年7月11日(木)に窓を開け、その夜に日本当局の介入も入り、約20円下げる大相場に

 こうした平日に窓が開いたことは、昨年(2024年)7月11日(木)にもありました。

【※関連記事はこちら!】
米ドル/円の162円の上と160円の下に逆指値注文を置いた結果、157円台への介入らしき急落もチャンスを逃さなかった! 値動きの事実を見て、動く方向に注文を置いただけ(2024年7月17日、田向宏行)

 当時は161円台でしたが、メルマガではこの日(7月11日)の配信で、7月3日(火)高値161.94円の上に損切りを置いて、売り仕掛けできることをお伝えしています。

 覚えている方もいらっしゃると思いますが、この日は、その夜に日本当局の介入も入り、米ドル/円市場は急落していきます。7月11日(木)の窓開けから下げ始めた動きは、9月16日(月)安値139.57円まで約20円下げる大相場となりました。

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足チャート

(出所:TradingView

 7月11日(木)以降に米ドル/円を売る取引をした方は、大きな利益を得ているはずです。

米ドル/円で7月11日(木)以降、窓が開いた日は、月曜と年末年始を除くと、10月10日(木)と1月9日(木)だけ

 この7月11日(木)以降で、1時間足の窓が開いた日を見ると、私のチャートでは以下のようになります。

★7月11日(木)以降で、1時間足の窓が開いた日
7月15日(月)
8月26日(月)
10月10日(木)
10月28日(月)
11月4日(月)
11月25日(月)
12月27日(金)
(2025年)1月3日(金)

 そして、今回の1月9日(木)です。

 意外と多くあるように思えますが、この中で前述の理由から月曜を除くと、平日は(2024年)10月10日の木曜日と、12月27日の金曜日、(2025年)1月3日の金曜日だけです。

(2024年)12月27日(金)と(2025年)1月3日は、言うまでもなく年末年始なので、当然流動性が下がっています。つまり、窓が開きやすい状況なわけです。その点では月曜日と同じと考えていいと思います。

 残る(2024年)10月10日(木)は、当時150円手前だったので、ここでおそらく大口の売り仕掛けがあったものと思われます。しかし、このときはすぐに前日高値を更新して窓は埋められ、その後は米ドル/円相場も上昇しました。

 いつもお伝えするように、買い手が多ければ相場は上がりますし、売り手が多ければ下がる、これだけが値動きの仕組みです。

 だから、私たちは、チャートを通じて相場の多数派が売り手か買い手かを見極めています。

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田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!

1月9日(木)の窓開けも大口トレーダーの売り仕掛けがあったと考えるべき。トランプ大統領の就任前後でも、1月9日(木)からの流れは変わっていない

 ということは、(2025年)1月9日(木)の窓開けも、そこで何らかの大口トレーダーの売り仕掛けがあったと考えるべきでしょう。

 つまり、米ドル/円は買い手より売り手が増えている、または買い手が減ってきていることが示されているわけです。

トランプ大統領の就任前後でも、1月9日(木)からの流れは変わりませんでした。

 ということは、米ドル/円市場の参加者は、1月9日(木)に窓開けを仕掛けた大口トレーダーと同じ方向や戦略である可能性が高いと思われます。

 ただ、1月21日(火)の日足は十字線になっていて、迷いが出ていることが推測されます。

 こうした背景のなかで、今週金曜日(1月24日)は日銀が金融政策を決定します。

 このように、チャートやローソク足から相場の中にいる参加者が何をしようとしているのかを想像すると、それをもとにトレードアイデアが生まれます。

 相場の値動きから常に、売り手と買い手のどちらが多数派になっているのか、または拮抗しているのかを考えることが、相場の波に乗るためのもっとも単純かつ必要なことだと思っています。


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