昨日は大いにリスクテークが進んだ。前日のニューヨーククローズ後に発表されたネットフリックスの決算が、市場を満足させるに足るものであったので、関連の通信・ハイテクセクターが買い進まれたからだ。アジア時間のうちからグローベックスセッションで米国株は大きく値上がりし、それがマーケットをリードした。
ただ米経済が好調だというファクターはドル高の流れとなって現われ、とくにユーロドルが下げるという形でユーロ安が進んだ。本来ならば上がりたいところのクロス円はユーロの下げにともなって軟調な地合いを強いられた。
また昨日はバイデン大統領の就任式であった。心配されていた衝突などもなく、無事に儀式が進行したのを見て、マーケットはいっそうの安心感を得た。米国株は一段高し、史上最高値を更新してきた。
そうした中でもドル円は実に狭いレンジ内でのこぐ沖に徹した。水準だけは切り下がってきたものの、下げに乗っかろうと思えるほどスピード感も勢いも感じられない。
さて今日はいろいろとイベントがあるが、日銀とECBの金利会合はまったく関心を集めていない。何も新規のアクションをやることが見込まれていないからだ。今晩も注目すべきはリスク相場の成り行きだろう。
昨日はご祝儀相場の側面も強かったのだが、その高い株価を今日も維持できるのか。世界ではワクチン接種がかなりのペースで進んでいるはずなのに、一向に感染者が減少傾向に入ってこないのも奇妙であり、不安を残している。
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