週明けのマーケットはリスクテークが先行した。アジア時間の朝からグローベックスでは米国株が上昇し、それに続いてアジア株も上伸。
ニューヨーク時間になると、シューマー上院院内総務の発言で米国株が急落に向かった。バイデン大統領の示した追加景気対策の実現には1ヶ月から1ヶ月半はかかるというのだ。もっと早期の法案成立を期待していたマーケットは、それにたいしてたいへん失望。
まだ議会に法案が上程もされていないのだから、そのくらいで成立しても早いといえるのだが、市場は過敏に反応した。先週からの上げ幅すべてを失うほどの下げを演じたのである。
しかし今週から始まるGAFAの決算発表などへの期待も強いので、株価のディップには押し目買い意欲が強い。そして戻り始めると場の終わる瞬間まで買いが続いた。結局のところ米国株は何ごともなかったかのように元のレベルにまで戻って終了している。
その間もドル円は小さいレンジ内にスタック。ドル円は20ポイントほどの値幅におさまった。ユーロドルも1.21台で小動きが続いた。ドイツのIFO景況指数は予想を下回ったが、ユーロが大きく崩れるほどのインパクトは持たなかった。すでにドイツ国内でのコロナ感染による深刻さが十分に認識されていたからだろう。
今晩はニューヨーククローズ後にマイクロソフトの決算がある。市場の期待が高いだけに、それまでは様子見姿勢が継続することとなるだろう。
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