本日の為替相場の焦点は、「米国の経済指標」と「ベージュブック」、そして「明日にユーロ圏の政策金利発表と総裁の記者会見が控えている点」にあり。
米国の経済指標は、「輸入物価指数」と「小売売上高」への注目度が高い。
「輸入物価指数」とは、約4000のモノを調査対象とした輸入時点での物価水準のインデックス。2000年を100とした輸入を限定としたインフレ動向だが、発表時期が早いため先行指標になり得る。
「小売売上高」とは、小売業における売上げに関する指標で個人消費の動向を見るために使われる。耐久財と非耐久財に分けて発表され、比率の高い自動車部門を除いた部分が重要視される。
また、FOMCの2週前に発表され、そのたたき台となる「ベージュブック」にも注目したい。
「ベージュブック」とは、地区連銀経済報告のことで、全米にある12の地区連銀の各地区の経済状況をまとめたもの。FOMCの2週間前に発表され、個人消費や製造業、サービス、建設、金融、物価・賃金などの状況を説明してあり、次回FOMCの判断材料となる。
為替相場、特に円の動向に影響を与える「NU株式市場の動向」は引き続き監視が必要。
更に、明日に「ユーロ圏の政策金利発表と総裁の記者会見」が控えている点に最大限の注意を払いたい。
年明けからユーロは大きく売られているため、この重要イベントがその転換点となるかどうか見極める必要があるだろう。
■本日のトレード用のエサ
・22時30分:米)輸入物価指数
・22時30分:米)小売売上高&【除自動車】
・23時30分:NY株式市場オープン
・28時00分:米)ベージュブック(地区連銀経済報告)
1月12日からの週の為替相場の焦点は以下の7点。
▼NY株式市場の動向
▼オバマ政権への期待や米国政府による各種施策
▼米雇用統計発表の余波
▼米国の経済指標
▼金融当局者や要人による発言
▼各国の金融政策への思惑
▼19日が米国の祝日で週末が連休前となる点
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1月14日(水)の為替相場の注目材料 | 指標ランク (注目度&重要度) |
コンセン サス |
前回 発表値 |
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・明日にECB政策金利発表&トリシェ総裁記者会見が控える | |||||||||||
07:00 |
米)ラッカー:リッチモンド連銀総裁の講演 【経済関連】 |
BB | 要人発言 | ||||||||
06:45 | NZ)住宅建設許可件数 | ○ | - | -21.9% | |||||||
09:30 | 豪)住宅ローン貸出 | △ | +1.0% | +1.3% | |||||||
15:00 | 日)工作機械受注【速報値】 | × | - | -62.1% | |||||||
17:15 | 独)GDP(年間成長率) | × | +1.4% | +2.5% | |||||||
19:00 |
欧)鉱工業生産 [前月比/前年比] |
○ | -2.1% | -1.2% | |||||||
-6.1% | -5.3% | ||||||||||
21:00 | 米)MBA住宅ローン申請指数 | C | - | -8.8% | |||||||
22:30 | 米)輸入物価指数 | A | -5.3% | -6.7% | |||||||
米)小売売上高 | AA | -1.2% | -1.8% | ||||||||
↑・小売売上高【除自動車】 | -1.4% | -1.6% | |||||||||
米)プロッサー:フィラデルフィア連銀総裁 の講演【経済関連】 |
BB | 要人発言 | |||||||||
24:00 | 米)企業在庫 | B | -0.5% | -0.6% | |||||||
24:35 | 米)週間原油在庫 | BB | - | +668万 | |||||||
27:00 | 米)スターン:ミネアポリス連銀総裁の講演 | B | 要人発言 | ||||||||
28:00 | 米)ベージュブック(地区連銀経済報告) | S | - | - | |||||||
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下落加速追随&戻り売り。円はNY株式市場の動向にも影響を受けやすいため、注視。
明日にECB政策金利発表を控えるため反転に注意しながらも、今日まではユーロ売りヨリで。
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