本日の為替相場の焦点は、『ECB月例報告』や『米国の経済指標』、そして『NY株式市場の動向』にあり。
米国の経済指標は、
・「生産者物価指数&【コア】」※1
・「週間新規失業保険申請件数」※2
への注目度が高い。
米国以外の経済指標は、
注目度の高いものの発表はない。
また、経済指標以外では、
・「ECB月例報告」
・「ジョーダンSNB理事の講演」
・「金融当局者や要人による発言」
・「GMの破綻に関する話題」
・「米金融機関の関する話題」
などに注目したい。
「ECB月例報告」は毎月定例で発表されるものだが、現在「ユーロ圏の金融政策」につながる話題への注目度は高く、言及があった場合の市場反応度も高いため、その内容には注意が必要。
その他、
「NY株式市場の動向」は引き続き重要。その上下に為替相場が影響されやすい地合いが継続している。
先週の堅調な推移に比べ、今週は軟調さが目立っている点が気になるところ。
現在の為替相場の動向を見極めるためには、「米国の経済指標の結果」や「NY株式市場の動向」などによって発生する「[リスク回避]や[リスク志向]の傾向」が重要といえる。
また、明日5月15日は、四半期毎の「米国債償還利払いの日」である点も気に留めておきたい。
直近の金融市場のテーマは、
以下に関するものが主となっている。
・「経済指標の結果(良い内容に反応が大きめ)」
・「米国の金融機関(ストレステスト結果公表消化後の流れに注目)」
・「米国の自動車業界(5月末に再建計画の提出期限が控えるGM関連など)」
・「ユーロ圏の金融政策(今後の金融政策に焦点が?)」
★本日発表の経済指標の詳細
※1→「生産者物価指数」とは、国内販売業者の販売価格の調査結果。消費者物価指数と同じくインフレ動向を見るために重要。季節要因を受けやすく、変動の大きい食料品とエネルギーを除いたコア指数が重要視される。
※2→「新規失業保険申請件数」とは、毎週発表されるものだが、米国の景況感の悪化などから注目度が増している。
本日のトレード用のエサ
・17時00分:欧)ECB月例報告
・21時30分:米)生産者物価指数&【コア】
・21時30分:米)週間新規失業保険申請件数
・22時30分:NY株式市場オープン
5月11日からの週の為替相場の焦点
▼NY株式市場の動向(為替相場が影響を受けやすい地合いが継続)
▼米国の経済指標(小売売上高や消費者物価指数など)
▼金融当局者や要人の発言(バーナンキFRB議長の講演が中心)
▼今後のユーロ圏の金融政策への思惑(追加利下げ&量的緩和強化)
▼米国の金融機関の話題(ストレステスト結果公表消化後の流れ)
▼米国の自動車業界の話題(5月末はGMの再建計画提出期限)
▼加速した「ドル売り傾向」の行方(円以外の通貨に対して顕著)
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5月14日(木)の為替相場の注目材料 | 指標ランク (注目度&重要度) |
コンセン サス |
前回 発表値 |
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・明日5月15日は米国債償還利払いの日(四半期) ・米大手企業の決算発表→ウォルマート・ストアーズ |
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16:00 | ス)ジョーダン:SNB理事の講演 | ○ | 要人発言 | ||||||||
16:15 |
ス)生産者輸入価格 [前月比/前年比] |
△ | +0.8% | -0.5% | |||||||
-2.8% | -2.8% | ||||||||||
17:00 | 欧)ECB月例報告 | ○ | - | - | |||||||
欧)パパデモス:ECB副理事の講演 | △ | 要人発言 | |||||||||
21:30 | 米)生産者物価指数[前月比/前年比] | AA | +0.2% | -1.2% | |||||||
-3.7% | -3.5% | ||||||||||
↑・生産者物価指数【コア】 [前月比/前年比] |
+0.1% | ±0.0% | |||||||||
+3.4% | +3.8% | ||||||||||
米)週間新規失業保険申請件数 | A | 61.0万件 | 60.1万件 | ||||||||
24:30 | 欧)ゴンザレス・パラモ:ECB理事の講演 | △ | 要人発言 | ||||||||
25:20 | 欧)シュタルク:ECB理事の講演 | △ | 要人発言 | ||||||||
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下向きも底堅くレンジ推移が続くとみているが、思った以上に下向きの動向が強め。ショートで変動の利益化を目指す。
NY株式市場が大崩れしない限りは、ドル売りヨリでみたい。NY株式市場を注視しつつ、上昇時の追随か、下落時の反発狙い。
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