本日の為替相場の焦点は、『米国の経済指標』と『NY株式市場の動向』にあり。
週末金曜日かつ、15日にのゴトオ日。
5月15日は四半期に1度の米国債償還・利払いの日でもある。
米国の経済指標は、
・「消費者物価指数」※1
・「NY連銀製造業景気指数」※2
・「対米証券投資」※3
・「鉱工業生産」※4
・「ミシガン大消費者信頼感指数【速報値】」※5
への注目度が高い。
米国以外の経済指標は、
・「ニュージーランドの小売売上高」
・「ドイツの第1四半期GDP【速報値】」
・「スイスの小売売上高」
・「ユーロ圏の第1四半期GDP【速報値】」
・「ユーロ圏の消費者物価指数【確報値】」
などが主な注目材料。
また、経済指標以外では、
・「四半期に1度の米国債償還・利払いの日である点」
・「週末のゴトオ日である点」
・「金融当局者や要人による発言」
・「ユーロ圏の金融政策に関する話題」
などに注目したい。
その他、
「NY株式市場の動向」は引き続き重要。その上下に為替相場が影響されやすい地合いが継続している。
先週の堅調な推移に比べ、今週は軟調さが目立っている点が気になるところ。
現在の為替相場の動向を見極めるためには、「米国の経済指標の結果」や「NY株式市場の動向」などによって発生する「[リスク回避]や[リスク志向]の傾向」が重要といえる。
本日が週末金曜日かつゴトオ日である点や四半期に1度のの「米国債償還・利払いの日」である点も気に留めておきたい。ポジション調整や実需に絡む急激な変動には気をつけたい。
直近の金融市場のテーマは、
以下に関するものが主となっている。
・「経済指標の結果(良い内容に反応が大きめ)」
・「米国の金融機関(ストレステスト結果公表消化後の流れに注目)」
・「米国の自動車業界(5月末に再建計画の提出期限が控えるGM関連など)」
・「ユーロ圏の金融政策(今後の金融政策に焦点が?)」
★本日発表の経済指標の詳細
※1→「消費者物価指数」とは、小売・サービス価格の調査結果であり、インフレ系最重要指標のうちのひとつ。インフレ動向を見るために重要視され、金融政策にも大きな影響を与える。季節要因を受けやすく、変動の大きい食料品とエネルギーを除いたコア指数が重要視される。また、最近は景気後退によるデフレも焦点となりつつある。
※2→「NY連銀製造業景気指数」とは、ニューヨーク地区における製造業の景況感を表す。フィラデルフィア連銀製造業景気指数とISM製造業景況指数を占うための先行指数としても注目される。
※3→「対米証券投資」とは、海外から米国証券への投資額。貿易収支や経常収支の赤字額との比較で重要視される。米国の赤字ファイナンスや世界的な資金の流れの分析が可能。
※4→「鉱工業生産」とは、鉱工業部門の生産動向に関するインデックス。製造業部門の生産性が分かり、景気全般の動向を見るために重要となる。
※5→「ミシガン大消費者信頼感指数【速報値】」とは、消費者マインドに関するアンケート結果で、速報値の対象は300人、確報値の対象は500人となっている。
本日のトレード用のエサ
・07時45分:NZ)小売売上高指数&【除自動車】
・15時00分:独)第1四半期GDP【速報値】
・16時15分:ス)実質小売売上高
・18時00分:欧)第1四半期GDP【速報値】
・18時00分:欧)消費者物価指数【確報値】
・21時30分:米)消費者物価指数&【コア】
・21時30分:米)NY連銀製造業景気指数
・22時00分:米)対米証券投資[ネット長期フロー]&[ネットフロー合計]
・22時15分:米)鉱工業生産
・22時30分:NY株式市場オープン
・22時55分:米)ミシガン大消費者信頼感指数【速報値】
5月11日からの週の為替相場の焦点
▼NY株式市場の動向(為替相場が影響を受けやすい地合いが継続)
▼米国の経済指標(小売売上高や消費者物価指数など)
▼金融当局者や要人の発言(バーナンキFRB議長の講演が中心)
▼今後のユーロ圏の金融政策への思惑(追加利下げ&量的緩和強化)
▼米国の金融機関の話題(ストレステスト結果公表消化後の流れ)
▼米国の自動車業界の話題(5月末はGMの再建計画提出期限)
▼加速した「ドル売り傾向」の行方(円以外の通貨に対して顕著)
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5月15日(金)の為替相場の注目材料 | 指標ランク (注目度&重要度) |
コンセン サス |
前回 発表値 |
||||||||
・週末金曜日 ・15日ゴトオ日 ・米国債償還・利払いの日(四半期) |
|||||||||||
07:45 | NZ)小売売上高指数 | ◎ | +0.5% | +0.2% | |||||||
↑・小売売上高指数【除自動車】 | +0.1% | -0.1% | |||||||||
08:50 |
日)機械受注 [前月比/前年比] |
△ | -4.6% | +1.4% | |||||||
-27.7% | -30.1% | ||||||||||
日)企業物価指数 [前月比/前年比] |
× | +0.2% | -0.2% | ||||||||
-3.0% | -2.2% | ||||||||||
15:00 |
独)第1四半期GDP【速報値】 [前期比/前年比] |
◎ | -3.0% | -2.1% | |||||||
-6.0% | -1.7% | ||||||||||
16:15 | ス)実質小売売上高 | ○ | - | -3.8% | |||||||
18:00 |
欧)第1四半期GDP【速報値】 [前期比/前年比] |
○ | -2.0% | -1.6% | |||||||
-4.1% | -1.5% | ||||||||||
欧)消費者物価指数【確報値】 [前月比/前年比] |
○ | +0.4% | +0.4% | ||||||||
+0.6% | +0.6% | ||||||||||
21:30 | 加)製造業出荷 | △ | +1.2% | +2.2% | |||||||
米)消費者物価指数 [前月比/前年比] |
S | ±0.0% | -0.1% | ||||||||
-0.6% | -0.4% | ||||||||||
↑・消費者物価指数【コア】 [前月比/前年比] |
+0.1% | +0.2% | |||||||||
+1.8% | +1.8% | ||||||||||
米)NY連銀製造業景気指数 | A | -12.00 | -14.65 | ||||||||
22:00 |
米)対米証券投資[ネット長期フロー] |
AA | +350億 | +220億 | |||||||
↑・[ネットフロー合計] | - | -970億 | |||||||||
22:15 | 米)鉱工業生産 | A | -0.6% | -1.5% | |||||||
↑・設備稼働率 | B | 68.8% | 69.3% | ||||||||
米)フィッシャー:ダラス連銀総裁の講演 | B | 要人発言 | |||||||||
22:55 | 米)ミシガン大消費者信頼感指数 【速報値】 |
A | 67.0 | 65.1 | |||||||
|
下向きも底堅くレンジ推移が続くとみているが、思った以上に下向きの動向が強め。本日は週末&ゴトオ日で難しいが、下落時の追随での利益化をが基本。
NY株式市場が大崩れしない限りは、ドル売りヨリでみたい。NY株式市場を注視しつつ、上昇時の追随か、下落時の反発狙い。
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