昨日は世界の景況感を確認する一日だった。ドイツとイギリスの景況感は予想を上回って良くて、アメリカのケースでも予想こそは下回ったものの、レベル自体は高水準なものを維持している。コロナ感染からの回復期待がセンチメントに表れてきているということなのだろう。
ユーロドルが連日のように前日の安値を下回ってきている。スピード感が出ないものだから破壊力は感じられないが、ドルの買い圧力は相当に強いものだと思わなければいけないところだ。ユーロ円も130円をトップに徐々に戻し水準を切り下げてきているので、クロス円の方面からもユーロ売りには安心感が出ている。
ただ欧州株や米国株が目立って急落しないので、それで大々的なリスク回避の行動になっていないだけのようだ。私としてもユーロドルでは戻りを売っていくスタンスで、ショートキープで臨んでいこうと考えている。
ドルの腰を強くしているのはドル金利の側面からなのだが、ドルの金利が上げられるのは政策的にもかなり遅れるだろう。しかしそれを催促するかのように、他の国の政策金利が引き上げられていく。金余りによる足下の物価上昇には耐えられないからだ。
その材料の一つに今晩は南アの金利会合がある。常日頃は南アの政策なんかマーケットに与える影響は微々たるものなのだが、トルコやブラジルに次いでのタイトニングの始まりとして捉えられたら、米ドルにも間接的な影響が及ぶことになる。サプライズはないと思っているのだが、いちおう要警戒である。
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