日曜日からの緊急事態宣言で、週明けのマーケットはややリスク回避的に始まった。日本株は軟調に推移し、ドル円やユーロ円も安い。ドル円は欧州時間になっても下げ止まらず、107円台の中盤まで押し込まれた。
しかしワクチン接種が進んでいるアメリカでは経済回復が見込まれ、また今週のハイテク企業関連など時価総額の大きい企業決算に期待したリスクテークが相次いだ。米国株は史上最高値を更新してきて、ドル円やユーロ円も切り返した。
今回の緊急事態宣言では、これで3度目。そもそも緊急だと言っている割には、実施する日付が先日付となっていたりして、喫緊性を感じさせない。宣言慣れしてしまったと言えばそれまでなのだが、いったい何を目指して国民の生活を縛るのか見えにくくなっているからだろう。
ちまたにも混乱を及ぼしているようだ。飲食ではお酒が出せなくなると言うので、時短してでも営業するのかどうかも週をはさんでも決めかねるお店が多かったようだ。これは宣言の発出を要請する前に、行政がガイドラインをハッキリと示さなかったからだろう。目的も手段も不明確だとなれば、「やったふり」をしたいためだけの宣言なのだろうなと想像がつく。
今週一気にヤマ場を迎えるGAFA企業決算の先陣を切って、ニューヨークの引け後にテスラ社の決算が出た。期待通りに良い結果だったが、セル・ザ・ファクトで下落していて、ドルも戻り歩調に変わってきている。本日はマイクロソフト、グーグルがその他大手ハイテク企業とともに出てくる。成り行きを引き続きウォッチである。
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