本日の為替相場の焦点は、『米国の経済指標』と『NY株式市場の動向』、そして『週末&月末要因』にあり。
本日は、週末金曜日であり、5月月末の最終営業日でもある。
米国の経済指標は、
・「第1四半期GDP【速報値】」※1
・「シカゴ購買部協会景気指数」※2
・「ミシガン大消費者信頼感指数【確報値】」※3
への注目度が高い。
米国以外の経済指標は、
・「ニュージーランドの住宅建設許可」
・「日本の全国消費者物価指数」
・「日本の鉱工業生産【速報値】」
・「ユーロ圏の消費者物価指数【速報値】」※4
などが主な注目材料。
経済指標以外では、
・「株式市場の動向(NY中心)」
・「トリシェECB総裁の講演」
・「週末金曜日である点」
・「5月の月末最終営業日である点」
・「金融当局者や要人による発言」
・「来週にECB理事会を控える点」
・「GMの破産法申請(6月1日が再建計画提出期限)」
・「米国の格付け」
・「米国の財政」
・「原油価格の動向」
などに注目したい。
以上を踏まえて、
来週にECB理事会を控える事から、「ユーロ圏の消費者物価指数【速報値】」の結果には要注意。「ユーロ圏の金融政策」に対する思惑が噴出すれば、大きく変動しやすい。
米国の経済指標は、「第1四半期GDP【速報値】」がメイン。昨日加速した「円売り・ドル売り・欧州通貨&資源国通貨買い」の動向を見極めたい。
「NY株式市場の動向」は引き続き重要。その上下に為替相場が影響されやすい地合いが継続している。
直近では、「6月1日に再建計画の提出期限が迫るGMに関する話題」、「原油価格の動向」、「米国の格付けや財政への懸念」なども変動要因となっている。
本日は、「週末金曜日」であり、「5月の月末最終営業日」であることから、実需やポジション調整などによる変動にも気をつけたいところ。
★本日発表の経済指標の詳細
※1→「四半期GDP」とは、米国内で新たに生産された財やサービスの付加価値の総額。経済成長や景気動向を総合的に判断でき、中長期的な景気動向をつかみやすい。四半期ごとの数字だが、速報値→改定値→確報値と3回発表されるため毎月発表される。
※2→「シカゴ購買部協会景気指数」とは、製造業の景況感を表す指数。シカゴ地区の製造業の購買担当者へのアンケート結果で、50%以上が改善と判断される。ISM製造業指数を推し測る上でも重要となる。
※3→「ミシガン大消費者信頼感指数」とは、消費者マインドに関するアンケート結果で、速報値の対象は300人、確報値の対象は500人となっている。
※4→「ユーロ圏の消費者物価指数【速報値】」は、ユーロ圏の金融政策を決定する上で非常に重要となる為、注目度も市場影響度も非常に高い。
本日のトレード用のエサ
・07時45分:NZ)住宅建設許可
・18時00分:欧)消費者物価指数【速報値】
・18時15分:欧)トリシェ:ECB総裁の講演
・21時30分:米)第1四半期GDP【改定値】/個人消費
・22時30分:NY株式市場オープン
・22時45分:米)シカゴ購買部協会景気指数
・22時55分:米)ミシガン大消費者信頼感指数【確報値】
5月25日からの週の為替相場の焦点(ドル中心)は以下
▼NY株式市場の動向(為替相場が影響を受けやすい地合い)
▼米国の経済指標(結果も重要だが、相場が動くキッカケ)
▼金融当局者や要人の発言(FRB議長や米財務長官やECB総裁が中心)
▼ユーロ圏の金融政策への思惑(追加利下げ&量的緩和、4日理事会)
▼米国の金融機関の話題(ストレステスト結果公表消化後の流れは)
▼米国の自動車業界の話題(6月1日がGMの再建計画提出期限)
▼先週末に加速したドル売りヨリの動向の継続
▼25日月曜日が英国と米国で祝日&連休明けの動向
▼米国の格付けや財政への懸念
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5月29日(金)の為替相場の注目材料 | 指標ランク (注目度&重要度) |
コンセン サス |
前回 発表値 |
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・週末金曜日 ・5月の月末最終営業日 ・中国が祝日で休場 ・6月1日がGMの再建計画提出期限日 ・来週に、ユーロ圏、英国、カナダ、オーストラリアの政策金利発表を控える。 |
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07:45 | NZ)住宅建設許可 | ◎ | +2.2% | -4.6% | |||||||
08:01 | 英)GFK消費者信頼感調査 | △ | -25 | -27 | |||||||
08:30 | 日)失業率 | × | 5.0% | 4.8% | |||||||
↑・有効求人倍率 | 0.49 | 0.52 | |||||||||
日)全世帯家計調査 | × | -0.6% | -0.4% | ||||||||
日)東京消費者物価指数 | △ | -0.7% | -0.2% | ||||||||
↑・東京消費者物価指数【除生鮮】 | -0.6% | ±0.0% | |||||||||
日)全国消費者物価指数 | ○ | -0.3% | -0.3% | ||||||||
↑・全国消費者物価指数【除生鮮】 | -0.1% | -0.1% | |||||||||
08:50 |
日)鉱工業生産【速報値】 [前月比/前年比] |
○ | +3.3% | +1.6% | |||||||
-32.5% | -34.2% | ||||||||||
14:00 | 日)住宅着工戸数 | × | -22.0% | -20.7% | |||||||
日)建設工事受注 | × | - | -37.8% | ||||||||
15:00 |
独)小売売上高指数 [前月比/前年比] |
△ | +0.5% | -1.0% (-0.4%) |
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-0.3% | -1.5% | ||||||||||
英)ネーションワイド住宅価格 [前月比/前年比] |
△ | -0.9% | -0.4% | ||||||||
-13.7% | -15.0% | ||||||||||
南ア)マネーサプライM3 | × | +8.50% | +10.58% | ||||||||
17:00 | 欧)マネーサプライM3 | × | +4.5% | +5.1% | |||||||
18:00 | 欧)消費者物価指数【速報値】 | ◎ | +0.2% | +0.6% | |||||||
欧)失業率 | △ | 9.1% | 8.9% | ||||||||
18:15 | 欧)トリシェ:ECB総裁の講演 | ○ | 要人発言 | ||||||||
18:30 | ス)KOF先行指数 | △ | -1.78 | -1.86 | |||||||
21:00 | 南ア)貿易収支 | × | -34億 | -5億 | |||||||
21:30 | 加)第1四半期経常収支 | △ | -105億 | -75億 | |||||||
米)第1四半期GDP【改定値】 | AA | -5.5% | -6.1% | ||||||||
↑・個人消費【改定値】 | +2.0% | +2.2% | |||||||||
↑・GDPデフレータ【改定値】 | +2.9% | +2.9% | |||||||||
↑・コアPCEデフレータ【改定値】 | +1.5% | +1.5% | |||||||||
22:45 | 米)シカゴ購買部協会景気指数 | A | 42.0 | 40.1 | |||||||
22:55 | 米)ミシガン大消費者信頼感指数 【確報値】 |
A | 68.0 | 67.9 | |||||||
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月末のため様子見
ドル売りヨリのスタンスを維持。押し目見極め&ドル売り加速追随。週末&月末のため、NYタイム午後以降は注意。
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