ワクチン接種が進んで、なんとなく世界的にもコロナ感染の恐怖から解放されてきた感じもするが、昨日の東京都の感染者数は大きく伸びて一気に2000人台を越えてきた。東京都の場合、発表は16時45分なのだが、それに向けて急激にリスク回避の動きが起こった。ナイトセッションの序盤から日経先物は大きく下げてスタートした。
リスク回避のスタートだというので、私もドル円を売ってみた。110円台を割り込む前に売っておこうと急いで売ったのだが、私が売ってからは110円台を割れてくることはなかった。大きな戻しもなかったせいで何とかストップロスをつけるには至らなかったが、時間的には苦しい時間を過ごすことになった。
また前日のマーケットでもリスク回避で始まって、その後にはニューヨーク時間で反転した記憶が生々しい。場合によっては同様のことが起こって、ニューヨーククローズではまた米国株が史上最高値を更新したりなどして、何ごともなかったかのようにして1日が終わっているのかもしれない。
しかし昨日のニューヨーク市場では、前日の中国の規制強化が再度クローズアップされ、リスク調整が進むこととなった。経済指標の発表を契機にドル円は明確に109円台に突入してきた。普段はあまり影響の与えない耐久財受注のはずが、結果と関わらず、たまったポジションを動かしたものと思われる。そのせいもあって消費者信頼感指数が良かったのに、十分にリスクテークで反応しなかったみたいだ。
ドル円が109.60あたりまで突っ込んで日付が変わったので、私はポジションを手じまって寝ることにした。どうせ引け後のグーグルやアップルの決算期待ということでリスクテークの巻き返しが起こる可能性が大である。そんなものに巻き込まれたら、それこそつまらない。さらなる下攻めは翌日にまた始めればよいだけだ。
今晩はFOMCだ。コロナ感染が急拡大していることもあって、それを理由に緩和策は一歩も変更がないだろうと見込まれている。だからマーケットの反応の限定的で面白くないのが予想されるが、企業物価に影響を与える資材の高騰に関してどう考えているのかをウオッチしておく必要はあろう。昨日もGEや3Mの決算発表では原材料の価格上昇が足を引っ張っているのが指摘されている。これをただ単に一時的なものと評して済ますのかどうか。
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