昨日も緩やかにドル高が進んだ。激しいドルの買い上げは見られない。ただ押し目もなくジワジワとドル上昇が続く展開だった。これには短期的なドルショートのポジションのアンワインドが巻き込まれているのは言うまでもないが、ドル金利がゆっくりと上がってきているのにも原因がある。
ドルの長期金利は10年ものの利回りで1.35%台まで上がってきているのだ。緩和継続の見通しが強まる中、ドル金利の低下が続いてきただけに金利の流れの反転に素直にドル相場がついて行っているといった感じなのだろう。
しかも昨日は上院でインフラ投資法案の可決が成された。これは想定内のことではあるが、それでも財政支出の増大が嫌気された格好だ。そのうえ債務上限の引き上げ問題も待ったなしの状態である。今週はメインの大型入札もあるので、それがドル金利の上昇を後押ししている。
ところでオリンピックが終わってみると、やはり事前の想像通りに「やってよかった」という論評が多い。このうちの大部分はトランプ氏が好きだと言えないのと同様に、せっかくお金をかけて国際的イベントをやったのだから悪口を言ってはいけないといった消極的な賛成も多いのだろう。
オリンピック開催中は東京をはじめとして全国で感染者数の激増が見られた。それでも中止が言い出せなかったのは、始めてしまった戦争は負けることが許されず続けてしまうという姿勢とよく似ている。間もなく終戦記念日を迎えるのだが、何も集団的マインドは変わっていないようだ。
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