昨日は雨のかの物価指標のひとつであるCPIが出た。コア部分がプラス0.3%ということで事前の予想を下回ったので、テイパリングの早期開始の思惑がやや遠のいた。それを受けてドル金利は低下。米国株は連日に史上最高値を更新している。
為替相場では小幅ながらもドルが全面安となった。ここ数日の間、遅いスピードでのドル高が進行していただけに、ポジション調整の必要性もあったのだろう。ユーロドルは1.17台を割り込みそうなところまで行っていたのに、そのちょっと手前で反転した。
私もユーロドルを拾っておこうと思っていたのだが、1.1695で出していたビッドは来なかった。CPIが発表された後は少しロングにする気がなくなってしまった。買いそびれたという感じが強かったのだろう。
しかしCPIのプラス0.3%と言うのは決して低いレベルではない。絶対水準だけを見ると、それはかなり大きなインフレ進行と言えなくもない。だから本来ならば長期金利が低下するほどの材料とはなりえないはずなのだが、マーケットの期待が高過ぎたということであろう。
今晩はアメリカのPPIが出る。昨日と同じで注目すべきインフレ指標である。コア部分の予想値はプラス0.5%である。昨日のこともあるので、低い数値が出てくるのではないかとの期待も出てきている。またそれを見越してのフロントランニング的な動きも出てきそうだ。つまりドル相場の目先が重たくなってくるということだ。
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