日本政府・日銀が円売り介入を実施！
米ドル/円は84円台へ１円以上の急伸！

 
 野田財務相は９月15日午前に行った緊急会見で、同日の東京市場で「円高が日本経済に与える影響は看過できない」として、為替介入を実施したことを明らかにした。

 この日も、円は対米ドルで82.87円まで急伸しており、経済界などから円売り介入を求める声は日増しに強まっていた。

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 マーケットでは、米ドル/円が83円割れとなった水準で市場介入が行われたと見られているもよう。安値の82.90円近辺から１円ほど円が急落し、その後もジリジリと84円台半ばまで「円安・米ドル高」が進んでいる。

 介入は日本単独の行動と見られていて、米ドル/円の値動きがクロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）にも波及。ユーロ/円は107円台後半から109円台後半へ、英ポンド/円も128円台半ばから２円ほどの円安に振れている。

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：世界の通貨 ｖｓ 円 ５分足）

 また、日銀は同日、政府・日銀が「円売り・米ドル買い」介入を実施したことを受けて、次の総裁談話を公表している。

「米国経済を中心に先行きを巡る不確実性が高まっており、為替相場や株価の不安定な動きが続くもとで、わが国経済の下振れリスクに注意が必要な情勢にある」

「日本銀行は、為替市場における財務省の行動が、為替相場の安定的な形成に寄与することを強く期待している」

「日本銀行としては、強力な金融緩和を推進する中で、今後とも金融市場に潤沢な資金供給を行っていく方針である」

 なお、急激な円安が好感され、日経平均株価は前日比171.00円高の9,470.31円で午前の取引を終えている。

（ザイＦＸ！編集部・小林由二）