昨日の欧州市場がスタートすると、さっきまで豪州の新首相誕生の歓迎ムードも吹っ飛んで、一転してリスク回避の動きが強まった。値動きそのものは決して大きくないのだが、ドル円、クロス円は全面安で前日の安値も下回ってきた。
ギリシャのCDSスプレッドがまたどんどんと拡大してきていたこともあるのだろうが、フランスでも緊縮財政のプランに対してかなり大規模なストライキに発展していることも大きい気がした。国を揺るがすほど物議を醸したフランスサッカー代表の一次リーグ敗退で人々のイラつきに余分に火をつけた可能性もあるかもしれない。
米国市場オープン頃にはさらにドル円、クロス円は下げ幅を広げてきたが、いちおうドル円は89円台ローに留まっていた。日本対デンマークの試合を見るために米国市場のスタートの様子を確認してからひと寝しておこうと思った。米国株も大きく下げてスタート。しかしさらに突っ込むという感じではなかった。ドル円は安いながらも89.30近辺ではしっかりしていた。
ドル円は88円台をつけてくれば5月初旬の安値である88円ちょうど付近割れを試しにいくかもしれない。ずっと値動きが小さいのでエネルギーはたまっていそうだが、ドル円は88円台では何度か跳ね返されてもいる。そのためにはリスク回避の動きもかなり強いものになる必要もありそうだ。
しかし欧州時間ではリスク回避となっていたが、あまり米国株も落ちないようだと、一旦はショートカバーに見舞われる可能性もあるはずだ。ロスカットレベルを88.90にして89.35のドル円ロングをつくり、3時過ぎまで見ないことにした。
デンマーク戦がはじまる頃には89円台はキープされ、ドル円は89.70近辺まで回復していた。コスト付近まで下がってくる場面もあったが、ニューヨークの終盤ではなんとか持ち直してアジア市場にバトンタッチした。日本の決勝進出に気を良くして、日本勢がリスクテークになってくれないかと期待したが、前日に梯子を外された感もあるのか、寝不足なのか、まったくの小動き。がっかり~。
そうはいっても基本的には私もドル円、クロス円はベアスタンスなので深いしないことにして9時台に89.60台でクローズした。
今晩はアメリカのGDPが出る。下方修正されるようだとネガティブ材料ではあるが、確定値なのでインパクトは少ないだろう。G20にしても金融規制に対して各国の温度差があるために、びっくりするような話しが出てくるとは考えにくい。
フランスの抗議活動は大規模ではあるがまだ穏やかだ。これが万が一激化したり、他国にも飛び火してくるようだとまたリスク回避に大きく動くきっかけにもなっていくだろう。単なる偶然だとは思うが、強豪と思われていた代表チームの一次リーグ敗退のタイミングで何か起こっている。イタリアは大丈夫だろうかなどと思わず考えてしまう。
欧州市場は他にも緊縮財政やストレステストの関する話題が出てきていて、リスク回避方向に動いている。アメリカで可決される金融規制法案の反応もこの後の米国オープンでみたいところだ。ドル円は89円台前半をキープできているが、88円台に入ってきたら思い切ってドル円ショートにしてみるつもりでいる。
日本時間 19時10分
フランスの抗議活動は大規模ではあるがまだ穏やかだ。これが万が一激化したり、他国にも飛び火してくるようだとまたリスク回避に大きく動くきっかけにもなっていくだろう。単なる偶然だとは思うが、強豪と思われていた代表チームの一次リーグ敗退のタイミングで何か起こっている。イタリアは大丈夫だろうかなどと思わず考えてしまう。
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
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