火曜日のニューヨーク市場の引け味が悪かったためだろう。昨日の欧州市場のスタートはリスク回避からはじまった。ドル円は87円ちょうど付近まで下落したが大台を割れず、ユーロ円も109円台ミドルまでの下落で止まった。7月のあたまにISM製造業や住宅の数字が悪かった時のドル円の安値が86.96だった。何か新たな悪い材料が出てこないことには、一段安になりづらそうだ。
ともかく米国市場まで様子見となり、米国がスタートしてくるとドル円また87円ちょうど付近まで緩んできて、ユーロ円も110円をなかなか回復できずに109円台の後半だった。しかし基本は小動き。ドイツ対スペイン戦というサッカーのワールドカップの試合も控えていることだし、私は昨晩もニューヨークの午後までトレードもお休みということにした。
夜中の3時にPCの画面を見ると、ユーロ円はなんとか110円台のミドルにまで乗せてきていたが、ドル円は相変わらず87円台ローに留まっていた。しかし米国株はニューヨークの午前中のレベルよりは高い位置で値を保っていた。そうこうしていると大手金融機関が第二四半期の決算に明るい見通しを出したことで、買い戻しが優勢になってきた。こうなると下げるよりは上げているパワーのほうが出てくるはずなので、またドル円を買って(@87.65)みた。
ロスカットは87円ちょうどにおいて、前回のドル円ロングのようにもう一度88円台ミドルくらいをターゲットにするつもり。ニューヨーク株はクローズに向けて一段高となったが、為替市場の反応は鈍く、ドル円はほぼ私のコスト近辺のまま。相当にシコリを残しているのかもしれない。ユーロ円も110円台後半で足踏みしたままアジア市場を迎えた。
為替市場のほうがリスクテークには根本的に懐疑的なのだろう。今朝になって東京勢が入ってきて、ようやくドル円は88円台を抜けてきた。しかしどうも一段高となる様子はない。まあもうこれはこれで良しとして、私は一度ポジションをクローズした。
さて今晩は今週のなかで唯一いろいろなイベントがある日である。しかしマーケットの意識は来週からはじまる第二四半期の決算発表のシーズンと、来週の中国の経済指標に向いている。そして再来週には欧州圏のストレステストの結果が発表になる予定だ。
この欧州のストレステストについては、このところ大丈夫という話しばかりが流れてくる。単に基準を甘くするだけのことではないかという気がするのだが…。ともかくここしばらくは明るいサイドの話しに乗りたいということなのだろう。
私もドル円かクロス円ロングで、もう少しこの上向きの動きにつきあってみてもよいかという気がしている。じっくり取り組めばいいこともあるかもしれない。というのも、ドル円とクロス円では通常クロス円のほうが先に底を打っている。今回もユーロ円の安値は6月末だが、ドル円は7月のあたまだ。ユーロ円の113円台くらいは見たいような感じがする。
日本時間 19時00分
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