金融相場となっているので、金利が上がると株価は下落し、ドルは上がる。春先から欧州の信用不安で、リスク相場に慣れ切ってしまった私としては、なかなかチャンジマインドが難しい。どうしてもクロス円が主導する為替相場に目が慣れているため、ドル主導に頭を切り替えるのが遅くなる。さらにいえば、どうもリスク相場を知らず知らずのうちに期待してしまうのだ。したがってまたドル主導で動きだしても、なかなか素直に手を出しにくくなってしまっている~。
昨日は欧州時間で強烈なドル売り相場に見舞われた。ドル円は80円台のミドルまで下落し、今年の最安値も捉えたかに見えた。そしてユーロドルもそのまま下悪基調で行くものかと思いきや、簡単に1.39台まで押し戻された。私は完全にこのドル安の流れに乗り遅れ、あんまり動きもしないユーロ円のショートポジションを利食った後だったため、どうも反応しきれなかった。
ところが、である。反対にニューヨーク時間は、激しいドルの買い戻しの場と化した。引き金は米国債の入札だろう。前日に引き続き、プライマリーと呼ばれるメインプレーヤーがほとんどビッドを入れてこなかった。アメリカ人で、しかもプロがFRBの量的緩和に乗ってこないのであるから、金融緩和という叫びだけでは投資家は追随できない。
米ドル金利は短期も長期も上昇に転じた。緩和期待の反対の流れが起こって、株安・ドル高が演じられることとなった。ドル円は81円台の後半まで簡単にめくられ、ユーロドルは1.37台にまで下落していった。金利がメインテーマでドル相場になっていることに参加できなかったことが、とてもとても悔やまれる。もう反省するしかない(涙)。
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