バイデン政権の国家備蓄分の石油放出のアマウントが決まって、それが市場の失望を誘った。トップから10ドル近くも下げていた原油価格が目先の底打ちとなった。それでマーケットは再び物価高から来るインフレ懸念を意識する相場展開となった。ドル金利の上昇が現われると、市場全体がリスク回避に傾いた。
欧州株とグローベックスセッションでの米国株は安いところで安定。ドル金利の先高感がなくならないので、為替相場ではドルが全面高となった。ドル円は115円台の中盤へ、ユーロドルは1.11台に突入してる。
出てきた経済指標も利上げを促しているようなものが並んだ。GDPの改定値は予想を下回ったものの、前回よりも上方修正された。また失業保険は1969年以降でもっとも少ない件数となった。労働市場の逼迫感が見て取れる。ドル金利は上昇の様子を見せたので、私もユーロドルを売り込んでみた。
ちょうど1.12台を割り込むところだった。調子に乗って売ってみたのだが、それほど深押しもしなかった。ショートのコストが悪い分だけ、ちょっとした戻しにも敏感にならざるをえない。1.12台に戻しかけたところで、すぐに買い戻してやめた。
ところでバイデン政権は民主党の政権だが、その特徴としてきれいごとを言う傾向が強い。そして自分らの発した言葉に呪縛されるのだ。その結果、肝心の時に手が打てない。もしくは矛盾した行動を取ることになる。オバマ政権でも核廃絶をいちはやく打ち出したが、核保有を止めたわけでもなく、核禁止条約を批准する動きもない。むしろ核実験を行っているくらいだ。
バイデン大統領も何か目立つことを意識し過ぎたためか、欧州に迎合とも取れる2050年までの脱炭素など過激なことを主張したことで、足下の原油価格の上昇に対して講じる手段が限られている。いまさら石油パイプラインの増設をうたうわけにもいないし、シェールガス補助金を出すわけにもいかない。まさに自縄自縛である。
またドイツではようやくSPD主体の連立政権ができあがって、メルケル首相が政界を引退することとなった。メルケル首相も原発ゼロなどときれいごとをいったが、そのドイツは電力をイタリアやフランスからたくさん輸入している。そのフランスが原発依存度を50%から70%に引き上げることを決定している。もちろん脱炭素の目標に向かってのことであるのは言うまでもないが、そこから電気を買って果たして脱原発と言えるのかどうか。
日本時間 15時00分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2023年12月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
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