昨日の為替市場では経済イベントこそ大したものもなかったので、私はダンマリを決め込んでいたのだが、米国株のオープンだけは見届けようと、夜中の零時あたりから真剣に見始めた。なんと!ユーロドルが急落している。アジア時間では1.34台を目指していたのに、あっさりと1.32台。逆に今年の最安値に急接近している。先週末にはギリシャ問題の解決の糸口が見えかかっていたというのに…。
ニュースソースをさぐると、ポルトガルが格下げをされたようだった。スペインやアイルランドなどといっしょにユーロ圏のセカンダリーな国が危ないことはささやかれていたが、こんなに速攻で来ることになろうとは…。
値動きをチャートで確認。やはりユーロドルは一直線に100ポイント以上も急落していた。目の前で動いている為替レートもまったく戻りを作らずに値を切り下げていく。1.32台のローまで来ると、もはや引っかかりどころは先週に記録した安値しかない。1.3200を割り込んできたら、もうひと走りありそうだ。ここから手を出すのであれば、そこをサポートとみなして、まずしばらくはミニロングで攻めるしかない。
どのくらいリバウンドを取れるかどうかわからないが、1.3200を割り込んだ1.3195でショートにド転だ。そもそも私はベアなのだからショート転して多少の損を出すことになっても、まったくの悔いはない。むしろ下げ幅拡大をみたいところだ。
日付が変わる頃にはギリシャも格下げされた。ギリシャはここまで散々に叩かれてきたので、そんなに驚きもないだろうと思っていたのだが、なにしろ3ノッチもいっぺんに格下げされたのだ。すでにギリシャ国債はジャンク入りである。
私は1.3221で買ってみた。買った直後から一度もフェイバーにならず、当然のごとく相場はフレッシュローに向かって下げていく。もうストップ注文がつくならつけ!と念じていたが、幸いにもユーロドルはショートカバー。私は上がるとは思っていなかったので、1.3229で早々とロングポジションはやめた。
結局このステージでは50ポイント以上の自律反発があった。まあ、こんな悪材料のときにユーロロングで相場を取れても邪道でしかない。もう忘れることにした。
一晩ユーロにつきあってしまったが、ユーロドルが1.32台を割り込んできたのは米国株のクローズ間際だった。いったん割り込むとネバーカムバック。私も1.3195でショートにしたが、アジア時間の早朝に1.3142くらいまで差し込んでからはダイナミックな動きはなかった。
しかし欧州市場に入るとまたまた安値をトライ。それもそのはずで、ギリシャ国債の利回りがみるみる跳ね上がり、2年債にいたってはオープン時14%だったものが、先ほど見ると38%をつけている!
この事態を受けて声明を出すことになった22時半のトリシェ総裁や23時半メルケル首相などEU要人の発言で止まるかどうかが注目である。ロスカットがついても持ちたいくらいだったが、昨日野太く持ったら失敗したし(^^;)、様子見になるだろうと私はポジションをスクエアに戻した。
ギリシャ問題でちょっと影は薄くなってしまったが、02時にはオバマ大統領の金融規制についての演説、03時台にはFOMCも控えている。明日は祝日だし、零時付近からニューヨーク午後までに主戦場を移すつもり。
日本時間 18時30分
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