■米ドル/円が88円割れとなるかを占うカギは?
米ドル全面安となる中で、米ドル/円は88円割れをトライしたが、筆者が執筆している10月9日(金)の東京時間午後時点では、89円台に浮上している。
前回のコラムで指摘したように、ここに来て、米ドル/円とドルインデックスの連動性が強まってきている(「円高=藤井財務相による『人災』説に疑問。米ドル/円の安値追いには賛成できない!」参照)。
そのため、米ドル/円が88円を割り込み、安値追いとなるかどうかは、ドルインデックスのパフォーマンスに左右される可能性が高い。
(出所:米国FXCM)
米ドル/円とドルインデックスを比較すると、両者がかい離している時期と、そうでない時期があるのがわかる。
その原因と背景は時期によってさまざまであるが、大事なのは、これから両者のかい離、もしくは相違が、発生しやすいかどうかを考えることであろう。
2009年の年初から年央まで続いた「外貨高/米ドル安=外貨高/円安=米ドル高/円安」といった構図が崩壊したということに着目すると、基本的に、米ドル/円の値動きが、ドルインデックスと連動していく傾向は高いと見ている。
そのもっとも重要な背景は、円キャリートレードが崩壊した後、円売りポジションの一掃から、足元で見られる円買いポジションの積み上げまで、市場環境が大きく変わったことにあると思う。
■ドルキャリートレードは「幻の出来事」として終わる!
つまり、円キャリートレードの環境が、ドルキャリートレードにチェンジした現在の状況では、米ドル/円は、米ドル全体の値動きから離れる原動力を失ったため、米ドル全体のパフォーマンスが、そのまま米ドル/円のパフォーマンスになりやすい構図にある。
米ドル/円とドルインデックスを比較すると、両者がかい離している時期と、そうでない時期があるのがわかる。
その原因と背景は時期によってさまざまであるが、大事なのは、これから両者のかい離、もしくは相違が、発生しやすいかどうかを考えることであろう。
2009年の年初から年央まで続いた「外貨高/米ドル安=外貨高/円安=米ドル高/円安」といった構図が崩壊したということに着目すると、基本的に、米ドル/円の値動きが、ドルインデックスと連動していく傾向は高いと見ている。
そのもっとも重要な背景は、円キャリートレードが崩壊した後、円売りポジションの一掃から、足元で見られる円買いポジションの積み上げまで、市場環境が大きく変わったことにあると思う。
■ドルキャリートレードは「幻の出来事」として終わる!
つまり、円キャリートレードの環境が、ドルキャリートレードにチェンジした現在の状況では、米ドル/円は、米ドル全体の値動きから離れる原動力を失ったため、米ドル全体のパフォーマンスが、そのまま米ドル/円のパフォーマンスになりやすい構図にある。
(出所:米国FXCM)
要するに、円キャリートレードの崩壊によって、円は「特殊な通貨」から「普通の通貨」に戻ったのだ。
一方、基軸通貨の地位を、なお有している米ドルに関しては、ドルキャリートレードは、いずれ「幻の出来事」として終わるだろう。
前記の湾岸諸国の動きに関する噂が広がれば広がるほど、この予感の正しさが証明されることになる。そんな気がしている。
要するに、円キャリートレードの崩壊によって、円は「特殊な通貨」から「普通の通貨」に戻ったのだ。
一方、基軸通貨の地位を、なお有している米ドルに関しては、ドルキャリートレードは、いずれ「幻の出来事」として終わるだろう。
前記の湾岸諸国の動きに関する噂が広がれば広がるほど、この予感の正しさが証明されることになる。そんな気がしている。
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