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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

パウエル議長の姿勢硬化も期待されたが、
変わらないハトでドル買いに弾みつかず

2022年01月12日(水)15:43公開 (2022年01月12日(水)15:43更新)
持田有紀子

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 昨日はFEDメンバーの発言がマーケットを動かした。ニューヨーク序盤での目スター総裁やボスティック総裁からの口からは、3月利上げの後押しが聞かれた。それでパウエル議長の就任挨拶のための議会証言でもかなりタカ派的な見解が示されると思われた。証言が始まる直前まではドル金利も上昇し、とくに短期金利が鋭く上がる局面が見られた。

 ドル円もユーロドルもこのステージで日中の最高値をつけることとなった。米国株も下がってきてはいたが、前日の安値まではまだ間がある。この時点ではここがドルの最高値になるとはわからない。そういう私も証言の始まる前にドルを買っておこうと思って、ドル円を115.55で買っておいた。再び116円台もあり得ると思ったからである。

 ユーロドルのショートでもよかったのだが、このところユーロの下げ足が鈍いと来ている。ちょっと手が出しずらかった。だがパウエル議長の発言内容は市場が期待するほどタカ派的なものではなかった。「インフレ抑制のために行動をする」というのは明らかに「インフレは一時的」という見方を捨てたに等しいが、これはすでに表明済みのことだ。

 テイパリングの後に資産規模の縮小を行うと言ったことも従前の解釈通りだったが、それが年の後半からだと言ったのが新しい発見ではないだろうか。本格的な資産縮小はもっと後ズレしてもよい感じだったからだ。それでも「金融政策の正常化には時間がかかる」としたのは、まだ積極的なタイトニングには不同意だということを露出させることとなった。

 マーケットは金融引き締めを課題に織り込みすぐだったという反省モードに入ることとなった。ドル金利は上げ止まり、米国株も買い戻された。ドル円も115.50を割り込んできて、今度は日中安値を攻めつけるようになった。私も115.48でゲットアウトした。ちょっと目先はドルを買い上げしづらくなってきたようだ。もうちょっと先行きを見極める必要がありそうだ。


日本時間 15時30分

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