昨日は大勘違いをしてしまった。スペイン短期債の入札の予定を一日だけ前倒して水曜日かと思っていた。どうもアメリカの国債入札を見慣れてしまっているせいか、オークションは連続して行われるものだという思い入れが強かったのも事実である。コラムの読んで頂き、スタンバってしまわれた方がいらしたら、本当にごめんなさい!!
私は昨日行われるものとばかり思っていたので、欧州序盤の1.2320でユーロドルのショートを仕込み、下に走っていくようであれば売り増す気でいた。そういえば夜にサッカーのスペイン戦もある。スペインの国債入札は米国のように時間がはっきりしないので待っていたのだが、20時を回っても何の話題も出てこない。仮にうまく調達できたにしても為替相場に何らかの反応があってしかるべきである。ほとんどマーケットに動きがないのだ。なんだかおかしいと思って調べ直すことにした。なんと入札は17日だった!ああ、まったく大バカ者(大汗)。
間違って作成したポジションなのでクローズすべきだ。しかしこれも運命と思って50ポイント上の1.2370にロスカットだけ置いて続行することにした。このところ経済指標は予想以下のものが多いので、とにかくアメリカの住宅のデータまでは待ってみることにした。結果はとても悪かった。リスク回避となってクロス円は下落し、ユーロドルも1.22台ミドルまで下がってきた。これもなにかの僥倖(ぎょうこう)だと思うことにしてポジションをクローズした。
その後ニューヨーク市場の株価は安くスタートしたが、少しずつ買い戻されてきたこともあり、クロス円に引っ張られたユーロドルは1.2330近辺まで上昇してきた。優勝候補のスペインがスイスに敗れた。105年のスイスサッカーの歴史のなかで初めてとなる快挙らしい。結局、米国株は前日比プラス圏まで戻していたが、茫然としているスペイン選手を見ていたら、本日のスペイン国債の入札はどうなるのだろうかと心配になった。
3日ぶりに中国市場がオープンしてのアジア時間だが、リスクテークの力強さには欠ける展開だった。そしていよいよスペイン国債の入札がおこなわれた。10年債も30年債も需要があったということで安心感からユーロは急騰。ユーロドルでは一気に1.23台後半まで跳ねたが、そこでちょっと逡巡しているようだ。
無事に入札をこなしたことは好感されたようだが、その金利は上昇している。前回の入札時よりも1%前後高くなっているし、個別に発表されるというスペインの銀行のストレステストの結果も気にかかるところなのだろう。ただ米政府の求めにしたがって配当の停止と資金の拠出を決めたBP株も、当面の悪材料出尽くし感から反発していることもあってリスクテークムードを作りだしている。
ここからどうすべきかだが、この勢いが米国市場でも続いていくかどうかが鍵になる。今晩はアメリカのインフレ指標などもあるが、私はしばらくは様子見に徹して、フィリー指数が出る頃に、再度ユーロ売りに臨むかどうかを決めたいと思っている。
日本時間 19時00分
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