また中国が驚かせてくれた!なんの前ぶれもなく、昨日の欧州市場の午前中に金利を引き上げたのだ。ともかく世の中は金融緩和モード一色になっていた分、このインパクトは大きかった。昨日の午前中、私はユーロドルのショート(@1.3990 )をつくっていた。
ここまで緩和期待でドル売り、株高という金融相場が続いていたわけだが、早朝にアップルやIBMの好決算を受けても株安となり、それにともなってドルが買い戻される局面があったためだ。
つまり緩和期待だけを根拠にしたドル安、株高が、ネガティブな材料が出て株安になることによってドル高を起こすという現象になってしまうのではないかと想像できたからだ。ターゲットは1.38台前半のつもりだったが、このニュースが出てきたので、今週の安値1.3830を下回ってくるあたりで、売り増しを決行することにした。
まず間違いなく、中国の利上げという材料は株価にネガティブな影響を与え、米国オープンの頃には株価は全面安となっていき、ドル高となっていくのは必須のように思われた。意外なところからネガティブ材料が出てきたものだ!!
売り増しは米国市場に入ってからダンになり、しばらく1.38台前半で揉んでいた。プライスアクションだけで考えれば止めてしまうところだが、なにしろ世の中が緩和期待のみで動いてきたため、中国による利上げのインパクトは続くだろう。最初につくったポジションのロスカットは1.4050だったが、売り増した分とあわせてすべて1.3890に置き、あまり良いメドもないので切り良く利食いを1.37ちょうどに置いて就寝した。
朝見るとユーロドルは1.37台前半でニューヨーク市場の後半は動いていたようだが、東京市場がオープンする頃に、ようやく利食いができた!まったくハラハラもせずに、こんなに上手くいく時もあるものだ。PCの壁紙を、ベルサイユ宮殿を背景にした金色のカッパにしたのが良かったのだろうか…(笑)。
今晩もいろいろ決算は出るが、もはや景気のミクロ指標よりも利上げの動向に目が移ってしまっている。夜中の3時にはベージュブックが出るが、来月のFOMCにつながるだけに重要である。昨日の中国の利上げよりも1日前にブラジルが資本の流入規制を強化していたが、インフレが問題となっているインドなど他の新興国金利動向も気に留めておいたほうがよいだろう。
またドルが買い戻されるとはいっても、ドル円ではもともと緩い進み方のドル安だったため、あまり大きな戻りは期待できないと思う。いずれにしてもG20まで各国が自国通貨安を誘導しているように思われたくないというアクションを起こしてくることは間違いなさそうだ。もっといえばドル円に関しては、G20に向けて売っていってもよいのかもしれない。
日本時間 19時15分
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