いやはや、本当にビックリした。昨晩のECB会合では予想通りに、政策金利は変更なし。トリシェ総裁の会見で、ギリシャの国債を買うなど新たな措置もまったく議論されていないことが判明し、ユーロはまた失望売りの様相となった。しかし短期的な売られ過ぎ感もあるので、そう易々下がるとも思えない。ニューヨーククローズを確認して、朝一で今晩の雇用統計に向けての仕込みをしようと思い、早々に就寝した。
本日の朝5時半にレートをチェックすると、すべてが「別世界」のようなレベルになっていた。つい2時間ほど前にドル円は88.02までつけている!米国株も1000ポイント級の下げを演じていたようだ。アメリカの経済テレビをつけると、誤発注についての大討論会の状態になっていた。
間違いのせいで株が大幅下落となったのであれば、少なくともその分くらいは株価が回復してきて、リスク回避による円買いのショートカバーも入ってきてもおかしくない。ひょっとすると日銀の介入を警戒する向きすら出てくるかもしれない。早速ドル円を買って(@90.50)みた。荒れた後なので、ロスカットレベルはちょっと遠めに1円幅をみることにして、89.50にした。
東京市場がオープンすると、誤発注への措置が取られる方針と伝わったことを好感したのか、とにかく安いぞということだったのか、日本株は買い先行の展開となった。続く中国株も反転となって、ドル円も92円台のミドルまで戻ってきた。私としてはひと相場終わってしまった気分になってしまい、お昼にはまたポジションをスクエアに戻した。
さて、今晩は雇用統計である。しかしいつもと違って、すっかりその注目度は低くなってしまった。誤発注の審議は不確かだが、横たわるユーロ圏の構造的な問題が進行しているなか、アメリカの雇用がちょっと改善しているくらいでは、マーケットがリスクテークをしていける状況にないことに変わりない。本質的な問題については「なかったことにする」ということはできないのだ。
ペイロールの予想は20万人前後とかなり良いと見込まれている。しかしこんな状況なので、みなが今いちばん気にかけているのは、米国株オープンの状況だろう。なかなかシナリオを立てずらいのだが、まず22時半からの値動きを見たうえで行動するしかない。
ドル円は4月後半からほとんど93円台アッパーにステイしていたので、上昇しても93円台のローでは重たい展開も予想される。私は戻り売り体制では見るつもりでいる。
日本時間 19時00分
ペイロールの予想は20万人前後とかなり良いと見込まれている。しかしこんな状況なので、みなが今いちばん気にかけているのは、米国株オープンの状況だろう。なかなかシナリオを立てずらいのだが、まず22時半からの値動きを見たうえで行動するしかない。
ドル円は4月後半からほとんど93円台アッパーにステイしていたので、上昇しても93円台のローでは重たい展開も予想される。私は戻り売り体制では見るつもりでいる。
日本時間 19時00分
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