週末に合意された銀行の資本規制は、とりあえず安堵感のほうがマー ケット を支配したが、昨日のニューヨーク市場でも為替市場は基本的に大きな動きが出ることはなかった。本日のドル円83円台ミドルでスタート。民主党の代表選に向けて、ドル円は 神経質な動きが想定された。
大手報道機関から流れてくる事前の予想では、菅氏が再選というものだった。明け方から国会議員以外の票については集計がはじまっていた。この票についてはもともと菅氏優勢という見方が強かったためか、さっそく東京市場の午前中、ドル円は83.20台と今年の安値を更新した。しかしその後は83円台前半での小動き。
国会議員の投票は 日本時間の15時前後となるが、これを前におこなわれた両名の立候補演説を最中に、ドル円は83.70近辺まで急騰してきた。でも事前の予想を覆すのは、よほど国会議員票が小沢氏に傾かない限り難しいはずだ。そもそもドル円相場はずっと安値を更新したといっても数ポイントだけ。戻りのチャンスをとらえにないとショートでは取りづらい。
ちょうどドル円は戻っているし、菅氏が再選して相場が反転するというシナリオのもとに、私は83.60でドル円 ショートをつくってみた。今度もドル円の下落は5ポイント進んで、50ポイント戻るというようなパーターンであればワークするはずだ。朝方の高値84.74付近をロス カットレベルにして、投票結果を待った。
自分は参加もしていないのに、ドキドキしながらテレビ画面を見ていた。手集計をしている束を見る限り、あまり大差がついているようではなかった。結果発表がはじまると、まず党員票では菅氏がリードしていた。ドル円は83円台前半まで下がってきて、菅氏の当選が確定すると安値を更新。このステージでは83円ちょうど付近までだった。
今回のドル円の下落トレンドは、なにしろのろのろ系だ。安値を更新してきたら、利喰い体制に入らねばならない。まあどのみち、どさくさのショートみたいなものなので、ほんの40ポイント程度 をゲットして、とりあえずポジションをクローズした。ドル円は83.40近辺まで戻して止まった。
結局、民主党 の代表選は予想通りだったし、ドル円の下落トレンドは、次のステージに入っていく可能性が高いのかもしれない。今晩の注目はなんといってもアメリカの小売売上高だ。どうもドル円、クロス円は円高方向へ反応したがっているように見えるので、結果が良くても、戻り売り体制でいようと思っている。
悪ければドル円、クロス円の反転は決定的になるだろうから、株価の状況なども確かめつつ、突っ込み売りも敢行してみるつもりでもいる。ただしもちろん、安値更新の局面なので、その場合は逃げ体制でも見ていなければならない。
日本時間 19時00分
悪ければドル円、クロス円の反転は決定的になるだろうから、株価の状況なども確かめつつ、突っ込み売りも敢行してみるつもりでもいる。ただしもちろん、安値更新の局面なので、その場合は逃げ体制でも見ていなければならない。
日本時間 19時00分
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