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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ついに全面安となったドル、
ドル円は今年の安値トライへ

2010年07月16日(金)19:14公開 (2010年07月16日(金)19:14更新)
持田有紀子

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 昨日はドル円のショートを作って欧州市場を迎えることとなった。ドル円のショートを持っているのにはわけがある。ひとつには最近の急激なドル安の流れ。これは特に対欧州通貨で激しい。昨日のようにスペインが高い利息であっても資金調達ができればそれを好感するくらいにユーロドルなどが激しいショートカバーを起こす。ポンドドルなども大きく大台が3つも4つも上がってきており、あとはドルの全面安になるのを待つだけだ。

 次にはアメリカの経済指標の悪さが目立つことである。とくにセンチメント系がすこぶる悪い。アンケート調査なのだから、株価に対しては遅行する。5月と6月にあれだけ信用不安で暗い相場を演じた後なのだから、投資家心理は冷え込んでいても仕方のないところ。したがって悪い数字が期待されるのである。

 そして最後にドル円のテクニカルな動き。せっかく今月の雇用統計の以降の株価の回復があったのに、ドル円はついに89円までの戻しで終わってしまったということである。上サイドの重さを確認した後に、次は88円台の前半まで戻ってきて、あと1円も落ちてしまうと、いよいよ今年の最安値である86.96が視野に入ってくるというわけだ。

 円が買い進まれるにはマーケット全体がリスク回避に動きなるのが望ましい。そのためには株価が位置なくてはいけないのだが、米国株は日本株に比べてひじょうに高いところに位置している。逆に言うと下げる分には下げ余地がたくさんあるということだ。なにがドル円下落の引き金になるかは分からないが、これだけ外堀を埋められてしまった感じの相場環境の中では、失敗してもドル円のショートで粘りたいところである。

 昨夜はいろいろと経済指標が出てきた。いちいち内容を調べるのもわずらわしいほど多くのデータが出てきた。私はドル円のショートにベットしているので、もう内容や解説にはあまり興味がない。興味があるのは、発表後の反応と値動きだけである。JPモルガンの決算が出てくると、まずはユーロドルが跳ね上がった。ユーロ円が上がっていくのだから、結果を見なくてもよかったのが想像できる。

 ドル円も上がりかけたが88.40は超えてこない。21時半にはエンパイアの景況指数。これは悪かったようで、グローベックスを見ていると米国株の下げが如実に現れた。ドル円も反転、下落に向かい、何度も引っかかっていた88.00をブレークしてきた。自分がショートを持っているので、下がるにしてもたいへん遅く感じた。もっとどっすんとくればよいのに…。
 それでもこのステージでは1円近くの下げを演じて、87.20まで落ちた。ここまで来ると今年の最安値である86.96までもう一息である。夜の0時くらいまで相場を見ていたが、あとはドル円は87.20から87.50あたりを行き来するレンジ相場になってしまった。87円割れはニューヨーク終了後のグーグルの決算が終わってからだろう。

 それまでは動かないと思い、戻った場合に備えて、87.50で売り増し、87.80で全部をロスカットする注文を出して就寝した。朝は早く起きる予定だったが、すっかり寝坊した。グーグルもすべて終わっていたが、結果は失望ものだったようだ。しかし時間外取引での株価を見る限り、それほどの影響も出ていないようだ。私の注文は売り増しがダンになっていて、ストップまでは届いていなかった。

 アジア時間にもう一度87円割れをトライしたが、やはり重要なテクニカルポイントでもあるわけで、ビッドも相当に暑そうだった。ポジションが増えてちょっとヘビーになっているので、私は売り増した分だけ87.04で早々に利食った。あとは海外市場の動き待ちである。今晩もシティやGEなどの決算発表があるが、ニューヨーク時間の午前までに決着がつくだろうと思っている。少なくとも週超えでポジションは持ち越さないつもりだ。なんとか85.85とかの為替レートを目にしたいものである。欧州市場は、メキシコ湾の原油流出が閉まったらしいということで、ちょっと明るいムードにはなっているが…。


日本時間 19時00分

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