週明けは原油相場の急騰で始まった。それはブリンケン長官がロシア産の原油の禁輸にすると言ったからである。WTIの先物価格は130ドル台まで急騰し、ブレントものは139ドル台まで上昇した。先週末に比べる15%ほどの上昇である。目先の需給要因であるのは明らかだが、短期的なストップロスを誘発したのは間違いがない。
それにしたがって市場全体がリスクオフに。先週に日経先物は27000円台まで値を戻す局面もあったのに、ついに25000円の大台を割り込んできたのだ。ウクライナに近い欧州通貨はとても安い。ユーロドルは1.08台の前半まで押し込まれた。ユーロの押しは欧州時間でも見られ、とくにリスクに敏感とされるユーロ円が124.40まで安値を拡げた。
本来ならばドル円を売り込みたいところなのだが、ドル円は素直に落ちてくれない。ドル金利の上昇も勘案してか、下げにくいのである。ユーロドルを売るかというと、最近の傾向として安いところを突っ込んで売っても、余り値幅が取れないのである。スモールでしっかりと持ち続けるか、短期的なショート攻めに徹するかである。私はタイトストップでのショート攻めを選んだ。1.08台は何度も売ってみたのだが、気持ちよく取れた局面が少ない。
ドイツが禁輸措置に反対の姿勢を示したことで、原油価格は115ドル台まで急落。先週末の水準まで下がってきたのである。ユーロも買い戻され、また米国株も大きく反発した。ユーロドルが100ポイント以上も戻された段階で、なんだかやる気が失せてしまった感じ。
しかしニューヨーク時間になって原油価格が再び120ドル台に乗せてくるとなると、マーケットはリスク回避に走り、株価はそのままズルズルと安値模索を続けた。米国株は年初来の安値をつけて、日経先物は24000円台で終了している。ユーロ円は何とか125円台まで戻してきたという感じだ。
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