日本株の代表である日経先物では、今年の最高値が1月5日につけた29375円であり、最安値は3月8日につけた24255円である。ということは半値レベルが26815円ということになり、それは先週の金曜日に大きく落としての水準である。
米国株が年初来安をつけているというのに、日本株だけはまだ半値水準である。なんという日本株の割高感というか、下げなささを表しているのか。いちばん競争力のないところの株価がいちだん高めに推移しているというのは、なんとんも皮肉である。
その株高の主役は言うまでもなく円安のせいであろう。年初からドル円は20円も上がってきているのだ。しかも金融当局が為替水準に苦言を呈していないことが重なる。円安で一部の大企業は輸出もできて儲けが増幅されるのだろうが、海外進出とグローバル化が進んだ結果として従来までの円安効果は得られないものと思われる。
その円安の動向だが、先週の金曜日は反落となった。ドル円は129円台の前半まで押し込まれている。むろん米国株の大幅安によるリスクオフの展開であるのは明らかだが、それでも利食い売りの域を出ない。ゆるんだといっても、まだ129円台なのである。円安になるといっても一方的なものではなく、スピード調整が入ったというところであろうか。ユーロドルも1.05台まで戻してきている。
今日も朝からドル円は買われ、130円台に乗せてきている。明日からの連休中にドル円の一段高も起こりうる恐怖もあるので、しばらくは腰の強いそうな展開が予想される。
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