昨日は欧州時間で金利が上昇し、米ドルの10年ものは3.2%台に乗せてきた。ドル円も131円台まで上がってきて、今年の再竹根を更新。しかし金利高による企業業績の悪化は懸念され、それが欧州株や米国株を押し下げた。リスク回避によってドル金利の上昇も止まり、ドル相場の上昇もストップした。
さらに原油価格も大幅に下がってきて、それが株価を圧迫した。マーケットで心配されていたプーチン大統領の演説からのサプライズはなく、ウクライナ情勢には大きな変化は見られなかった。
私としても欧州時間まではドルロングをベースのドル円やユーロドルで攻めていたのだが、ニューヨーク時間に入るとなんだかちぐはぐな動きを見せつけられてしまい、うまく相場に乗せなかった。ドル金利が大きく下がらなかったので、ドルショートに仕切れなかったのが敗因だろう。
米国株は今年の最安値を記録してきて、そのまま安値件で引けた。米国株に比べると日本株の高さが目立つ。それだけ円安効果が効いているということか。それを反映してか、今日の東京市場で日本株は下げを加速させている。そのためリスク回避の相場展開となっていて、ドル円がまったく重い。再び130円台の大台を割り込んできた。
今晩はあまり材料がない。FRBなどの要人発言もいろいろ聞こえて来そうだが、細かく金利動向をウオッチしていくしかない。FOMC後の動きを見ても、ドル金利はまだまだ上がっていきそうだ。インフレ分をすべて織り込んでいないようである。
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